明治二十八年七月十三日
阪口安治郎身上願
さあ/\身上と言うて尋ねる。身上不足どういう事と言う。尋ねば事情諭そう。一つよう聞き分けてくれねば分からん。身上何故なるとは更々思うやない。難し中ならん中よう/\一つ始め掛けたる。どんな中も通り抜け、これから何でもという心もある中に、身上と言う。よう聞き分け。何をしたのやなあ、と言うような事では、どうもならん。尽した理は末代。身上不足有りて、有りて、たんのうは出けようまい。一時どうとは無いなれど、余程大層。一時よう諭して楽しましてくれ/\/\。