明治二十八年六月二十八日
津田政右衞門身上願
さあ/\身上の事情、ならん/\の事情尋ねる。尋ねるからは、一つの理を諭そう。身上何であろう/\、どういうものであろう。痛み悩み困る処、めん/\内々にもこれまで何をしたやらなあ、と思うやろう。一時なるとは思わず、知らず/\の理を思やんせよ。これまでだん/\運ぶ尽した理は、十分受け取りてある。受け取りてあれば、何故痛み悩みの事情あると思うやろう。これ一つの理の取りようによりて、一つ。成るもいんねん成らんもいんねん。この事情の理は銘々も諭すやろう。なれど、こんな事ではなあ、世上では何と言うやろう、思うやろう、という理は、更々心持たぬよう。銘々内々も、知らず/\の事情を思やんするから、救からんやない。よう聞き分け。これだけ諭し置こう。