明治二十六年一月二十六日
東保太郎宇陀郡にて石炭山二箇所運び方の事情願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\思わくという事情尋ねる。思わく事情尋ねて、一時一つまあどういう事もこういう事も、一つ尋ねたらさしづあろうと尋ねる処、一寸掛かりという。一寸思う処重々思わく、どうなりと何でもという順序の理は受け取る。なれど多くの中に珍しい事やと始め掛ける。始め掛けるは楽しみなれど、一時これ出るという処あろ。速やかな理以て鮮やか許し置こうという処、一寸一つどうなるもこうなるも、一つ心さい十分治めて掛かれば、理あろ。思わく理通り、事情余程理無ければいかん。皆思わくあろ。よく見定めて是非々々地所改め/\。又山も改め、山々も改め。これでなら何でもというは、順序という。たゞ一時さしづこうでありたと、心ばかりでは散々。一つよく聞き分けにゃならん。大層すれば大層の理治め。又たすけ一条よく聞き分け。尋ねて一つという、公然たるという、これでならという。さしづならという処は、出け難ない。これなら何でも彼でもという精神なら、又一ついよ/\ならと改めた。事情改めば又一つと言う。これだけ諭し置くによって、よく事情聞き分けてくれるよう。