明治二十六年一月二十三日
中谷サキ三十一才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、事情は遠くであろ。なれど、何程遠くといえど、言葉の理が近くという。事情不思議一つ、産後という心に当たろうまい。一日楽しんだ後一つという。身上不足なりたる処聞き分け。掛かり一つ改め。身上不足から日々薄くなりて、身の内自由ならん処、計り難ない。事情他の処から諭そ。自由ならんというはいんねんという。早く取り替え。一日も早く聞かせ。自由ならんやない/\。どれだけ前生といえど、言葉一つで自由という処、早く改めてやるがよい。

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