明治三十一年四月二日
中谷治三郎四十七才身上願(東海支教会役員)
さあ/\尋ねる事情身上、さあ一時事情尋ねる。さあ/\長い間々長い間に身の処とんと心得んなあ、言い/\日を送りたる処、一時身上迫りたる処尋ねる。又一つどういう事、それ/\心以て養い、なれど鮮やかならん処尋ねる。尋ねば一つ諭し置こう。よく聞き取らにゃ分かり難ない。一時身上大層なりてある処、まあ一時どうとあろまい。なれど、よく聞き分けて治めてやらにゃならん。さあこれまで道のため運ぶ中、身上不足無ければ何ともあろまい/\。身上事情皆んなこれまで事情というはそれ/\諭すやろ。又一つ集まりたる中という。心というは、一時取り直し出け難くい。年は盛ん一つ理である。身上これなればどうとそら思う。よう聞き分けにゃ分かり難ない。これだけ運んで尽して居るのにどうと思う。なれど、よう聞き分け。皆それ/\から諭す中、話に知らず/\為す事情いんねん諭す。世界に諭せば、又内々に取り直し、そんだらいんねん為す事と言うて了えばどうもならん。皆諭す中、めん/\分からん。身上不足なりてたんのうは出けやせん。たんのうは出けやせんがなれど、いんねんは世界ある。めん/\どういう事ありたこういう事ありた、聞いて居る。それから聞き分けて成程と、よう聞き取ってたんのう。道ありて道に聞いた理、世界見れば分かる。これ聞き分け。たんのうは出けやせんが、いんねん事情世界眺めてたんのうすれば、前生いんねんのさんげと言う。これ聞き分けて、よく諭してくれ。