明治二十九年十一月二十六日
宮森与三郎母身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\身の処自由ならん。これどういうもの。何がさんげいしたらよかろう。分からん/\。尋ねる。これまで/\何も分からんでありたなれど、少々事情分かり、案じる事要らん。これ残りある。一寸分かり難ない処、又所変わりて一寸理。事情定まりて一寸改まりたら、治まらんやない。皆心ある。何程心ありたて、分からにゃ自由ならん。よう聞き分け。身上不足なりたるより、心配あらせん。あちら眺めこちら眺め、これだけ成人したか、時々ほっと思う事聞き分け。いんねん為す事聞き分け。いんねんというは、成ろまいと思たて成りて来る。しようと思たて成らせん。成らんとすれば、これどうもならん。成ると成らんと聞き分け。身上案じる事要らん。これ一寸さしづして置こう。