明治三十一年十一月二十日
前川千松背中出来物に付願
さあ/\尋ねる身上心得ぬ。いかなる事と思う処/\、事情々々ありて尋ねる事情理と、将来の心得、一つ理を諭し置こう。よう聞き分け。一度の処、尋ねる/\処にて、将来理をよく聞き分け。一代の理やない、二代の理や。一代の処は長々年限並や大抵やない。二代の理は、一代年限の間の前一つ成る成らん、容易やない。二代の理というはその日より無い。それ/\のいんねん、身の処不足に思うてはならん。将来の理をよく聞き分け。急いではいかん。長々の楽しみ、年限の理は長々の楽しみ。二代の理、一つの理がありて行きよいもの。親の理がありてこそ。この心を以て楽しめ。身の処は案じる事は無い。案じてはいかん。この処をよう聞き分け。