明治二十一年七月三十一日
中台勘蔵願
さあ/\何か一つの事情、何か一つの理早く聞き取れ/\。これまで多く中/\、長くの道筋々々。今一つ長く一つの事情、何かの処治まろう。しいかり聞いて来れば分からんでない。この所神一条、五十年以前からの元の理を聞いて心に治めよなら、成程の理も治まろう。天理王命と称するは、一つの宗旨である。天理王命と元一つ称するは、天の月日である。元一つ始めるは女一人である。元よく聞いてくれ。長々元一つ分からなんだ。未だ/\ほんの一寸の初まりである。危なき道や/\思えども、何にも危なき道やない。何ぼ往還道でありても、心に誠無うては通れようまい。心に誠一つさいあれば、何にも危なきはない。楽しみ一つの道やある、と、諭してくれるよう。