明治二十五年五月十四日夜七時四十分
本席歯のお障りに付御伺

さあ/\身上一条尋ねる。いかなる処、尋ねる事情、さあ/\時々の事情/\、事情時々の事情に、身に障ると言うて、早く尋ねば諭さにゃならん。刻限というは、身上一条、尋ねる事情、いかなる処、どうにもならん。月が重なる、日が重なる。どういうものであろ。日が重なる、月が重なる。身上に事情あれば尋ねるも一つ、聞くも一つ。治まる理も治まらん理もあろ。不思議々々々の理が分かろまい。難しい理であろ。余儀無くの事情、月々だん/\これより諭し掛ける。一時刻限重々の理に諭さんならん。刻限と尋ね事情とはころっと変わるで。刻限の事情というは、これまで一つ不思議々々々を皆知らしたる。身の内の障りは、人々それ/\心の理に諭したる。刻限の理は、世上も分かろまい、内々も分かろまい。刻限いかなる事情、鮮やか心の理が分からんから、よう諭して置く。刻限という理、身の内の理同じ理のように思う。刻限というは、世界もあれば、内々事情もある。分かる分からん、刻限事情、身上障り出越す。事情さしづする。どれだけの案じ諭せば怖わき危なき処でも、許し置くというは、案じ無き事情、理を通してある。幾日々々の案じ、事情戻るまで案じる。いかなる処でも、許し置こうというは、案じ無き席々という。席と言えば、何でも無いように思う。聞けば/\世上何である、不思議やなあ。日日聞き分け。ほんになあ、理が集まるという道から考えば一つの理も分かる。無理な事せいとも言うやない。よう聞き分け。心に掛かりて日々という。さしづ万事よう聞き分け。尋ね事情に一つの理の間違いは無けれども、めん/\心の理より、聞きよう取りようで違う。心が違う。こうであろか、あゝであろかと、めん/\心に拵え案じる。これ聞き分け。何時刻限事情にて諭し掛ける。万事忘れなよ/\。何時刻限で知らすやら分からん。いつであろか。分からん/\の理のようなものや。一寸聞く。聞けば当分一時の処に治まる。なれど日が経ち、月が経てば忘れる。めん/\勝手、めん/\の理、事情で皆忘れる。不足言うやない。成らん事をせいと言うやない。これまでの道、めん/\皆通りたやろ。どうであろう/\と暮らして通りた道である。よう聞き分け。心に治めてくれ。これからこんな道は無いで。世界では危なきものゝように思う。一つ道を聞いてどうであろ。よう聞き分け。皆世界々々から理が無くば、何程どうしたとて、世界の理が集まらねばどうもならん。そこで思わく通りの道に治まらにゃならん、治めにゃならん。日がどんと遅れる。今日と言えば今日に治まる。明日と言えば明日。難し事始めて通り掛けたる道、そら怖わい、そら危ない、いかなる理も忘れなよ/\。いかなる理も思い出せ/\。道に理があるやら、理に理があろ。何でもないと思えば何でもないものや。見れば聞けば理がある。道理々々、よう聞き分け。うたて事、こんな事と思う理もある。何でも聞き入れの道は付けにゃならん。これで十分と思て居たらいかん。未だ/\十分やないで。一つ外れたら、一掛けから行かんならん。又々話し掛ける。話し掛けたら話通りの道は付けにゃならん、付かさにゃならん。刻限事情、尋ね事情、二つの理がある。十分諭し、今日もうっとしいなあ、今日も雨や又今日も風や。三つ三つの理、日々の処に理があろうまい。これ悟ってくれにゃならん。

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