明治三十三年五月七日
増野正兵衞妻いと昨日身上障りに付おさしづ頂戴致しまして、その通り致しますからと願うておさづけを戴けば直ぐと身上救かりそれ故本日願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\どうも一時身上という、心得ん/\理を尋ねる/\。事情さあ/\何かに一つ事情よく聞き分けにゃ分からん。どういう事諭すやら分からん。身上という、障りという。何か順序知らす。事情に障りという。さづけという/\、一つ渡すなら、身の堪えられん事情速やか発散する。又変わりて事情、さづけという。やはり取り次げば鮮やかという。事情は万事掛かり何か事情、これまでどんな事も聞いて居る、見て居る。又、人の事も聞いて居る見て居る。その中、留まる道は神の道に。人間というは多い沢山。心沸かしてどうもならん。この道に、遠い所厭わず運ぶ。難渋な処この話一つ順序さづけという。取り次ぐ理は、容易ならん事。軽い事と思てはならん。結構という一つ、取り次ぎして貰えば結構治まる。内々運び方、多く寄り集まりて居る中、頭取って居る者も同じ道理、同じ道伝うて居る。同じ道伝うて居れば、高い低いはあらせん。これ聞き分け。世上働き、事治まれば一つ理という。男女によらん。皆相持ち合わせた理、掛け隔ては無い。同じ理。めん/\もそんならなあ、世上に対して運んでくれ。今日こういうさしづあったと、ほんにそうやなあと繋いだ手も同じ事。又中に働けば満足という。礼言うも同じ事。この諭したいから障り。ほんにそうやと思えば、直ぐと速やかなるは障り。又どうでもこうでもいかんというは心からの理。この理取次聞き分けてくれ。中の中皆んなの中、一つの心も同じ事、何人居れど一つの心でやってくれ。中にあれやこれやとそも/\引く心ではならん。掛け隔て無いが神の道。これ諭したら分かるやろう。悔やみ歎きは心からである。身上の悩みは何も案じる事要らん。さあ/\一言々々、一点を打って印し掛け/\。話というは皆の中、今日という明日という、今日は心にあれど、理に分からん。身に障りあれば、ほんにそうや/\なあ、一日二日はよいなれど、日が経つと、つい/\忘れて了うは人々の心、皆何でもという心で日々働いてる間の心。将来の理は誠、誠は神が十分付き添うて守りてやろう。これ皆聞き分けて居れば楽しみ。この道は一人や二人三人四人、それそれどんな事したて何にもならん。皆んな心以てすればこそどんな事も出来る。すれば、どんな刃どんな槍が差し向けようが、どんな敵に向かおうが、皆真実天に供えて運べば、天より防ぐ。天より守る。今日の諭は、これより結構は無い程に。だんだん刻限時々諭したい。なれど諭し難くい。刻限でほんにと第一諭せにゃならん事あれど、諭せん。そこで、時々身上障り、よう/\尋ねる。刻限の順序諭すという。