明治二十七年十一月十二日夜十二時三十分頃
本席目及び胸差し込むに付願

さあ/\こんな事して置かれんで。こんな事して置いたら、どんな事出来るやら分からん。さあ/\明日になりたら、当分思わく通りしてやらにゃならん。外から見ればどれだけ結構と思うなれど、日々の心もう放って了うかというような日もある。これだけ諭したら皆々談じて、人間心聞いてこうしてくれと言えばよく/\、さあ捩る事は出来んで。一言どうとは言わん/\。これよう聞いて置かにゃ置かにゃならん。さあ/\今こうしてじっと寝て居るようにして居るなれど、何処へ連れて行て居るやら分からん。道の三百里五百里もある遠い所へ連れて行てる。
暫くして
さあ/\もう海岸の縁やろう。さあ/\もう立と/\。さあ/\もう海岸の縁やろう。さあ/\もう立と/\。
又暫くして
さあ/\戻った/\。さあ/\悠っくり休め/\。さあ/\戻った/\。さあ/\悠っくり休め/\。

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