明治二十七年十一月十三日午後二時
刻限御話

さあ/\一寸話し掛ける/\。話し掛けたら、どうでもこうでも運び切らにゃならん。どういう事運び切る。数々つかえてある。何も分からん。ほんの一通り一寸の道をこうと言うて居る。前々まえ/\すっきり掃除、夜さえ明けたら働かしてある。席に安心させば直ぐに治まる。さしづと言う。取りようによりて間違う。何が早いと言うても、さしづより早い理は無い。どんな事も暇が要る。暇の要らんさしづするから、よう聞き分け。日々夜さえ明けたら、どうでもこうでも運ばさにゃならん。一日休めば、めん/\の心で、思わいでもよい事思う。どうも聞き難くい、見難くい。その場/\の理が迫れば、身上も迫る。これだけこうしてあるのに、何が不足と思う。心が寄らんから、日々日々身上変わりて切なみ。この話し掛けたら、否と言えばそのまゝ、否応は言えようまい。それこれ年限は余程経ってある。もうこれ何箇年経ってある。中に席と言うて理を寄せたる。効無き理は寄せてない。早よう分かるように諭すから、しっかり聞き取ってくれ。さあ/\よう聞き分けて、もう身上速やかなれば、思わく通り述べて下され。何遍尋ねようと思えど、さしづがあった、と何か不自由の処があるか、何ぞ心の思い残りあるか、心に澄まん処があるか、どうぞ言うて下されと尋ねて、それから取り扱うと言う。この理は必ずの理に背きはせぬと、どんな事でも守りまする。今日のさしづは、なか/\の理である程に。これまで数々さしづの中に、こういう諭はした事あろうまい。これよう聞き分けて置け。

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