明治二十六年三月二十六日
福地庄松伜治三郎身上願

さあ/\尋ねる事情/\、人一人事情内々一つ、これまでにだん/\何度事情さしづ諭したる処、内々よく/\定まる定まらん。定まらんやない。事情一時一人心、まあ/\めん/\これまで道に付いて、一つ心は内々治まり、内治まれど何故一つ事情という。よう聞き分け。どれだけ道運ぶ尽すといえど、よう聞き分け。どんな理も聞き分けて居る/\。聞き分けた理は、思う一つ理と改め。事情にては通ろと言うなれど、内々に事情どうと思う事違う。何故なると更に持たず、いんねん第一。これよく/\聞き分け。道々の処、これまで日々運ぶ処、第一芯なる処、事情思う。思うは言うまで。不自由と。不自由あろまい。何箇年一時心という理あろ。これ一時分からん。何が分からんなら、道のため慎しみは受け取らにゃならん。なれど、ほう/\と思う/\。何でも楽しみの理は、一時許し置こう。これ注意話して、第一事情運んでくれるよう。

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