明治三十三年十一月二十七日
浅野庄之助二十五才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上いかな事情、身上一つどうもこうも判然なあ思えども、理が鮮やかならん。長い間日柄どういう事であろう思い/\日送る処、よう尋ねるから、諭そ。よう聞き分け。聞きよ取りよで、ころりと間違う。よう聞き分け。身上という、どうでもこうでも、日々勇んで楽しんで、何よ心の理であろ。どれだけどう、これだけこう思えども、身上心得ん事情ありて、日々忘れられんでは、何も楽しみあろうまい。よう聞き分け。皆んな中大勢中と言うであろ。又話理を諭す。皆が惣々なあ、理が成程治まりたら、速やかなる理聞き分け。どうせにゃならんこうせにゃならん、聞き分けて、めん/\心理であろ。心から心に治めて成程と真に治まるなら、未だ/\理あるで。よう聞き分け。心でどうであろこうであろ、どうなるであろう、惣々組んで責める理は、どうもならん。たゞ言葉で鮮やかという理、どうでも治めにゃならん。身上不足あれば楽しみは無い。人間身上かりもの。かりものというは、身上自由ならん処聞き分けば、成程分かる。よう聞き分け。どうこ/\思たてならん。よう聞き分けて、成るもいんねん、成らんもいんねん。この理聞き分け。いんねんとたゞ言うたとて、何も分からん。そこで、成るもいんねん成らんもいんねん/\。この理聞き分け。前生分からん。よう聞き分けてたんのう。たんのうは出けん。なれど、世上聞き分けて、多く中聞き分けて、たんのうは前生のさんげと言う。この理聞き分けば、真の理治まると言う。

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