明治二十六年三月二十五日
高橋直秀五十四才身上願

さあ/\事情以て事情尋ねる。身に一つどうも日々心得ん。又一つどんな事情も、又幾重事情も、それ/\聞いて道と言うなれど、身上心得ん事情日々忘れるに忘れられん。事情それ/\諭す処、一時万事聞き分け。事情又話する。又道聞いて事情と言う。よう聞き分け。身上心得ん事情あれば、日々忘れられん。よう事情諭すによって、聞き分け。身の内かりものこれは聞いて人に諭す。これは言うまで。身上事情無ければ、何も思やせん。内々暮らす中、不自由あろまいなれど、身上事情あれば、めん/\忘れられんは内々又掛かる。よう聞き分け。どういう理諭すなら、救けにゃならん救からにゃならんが一つ理。めん/\一人生涯一つ。身の内かりものは言うまで。よう聞き分け。案じれば切りが無い。どんな理も、世界現われたる。これから万事改めるなら、前生いんねんのさんげという。案じる事要らん、案じてはならん。しいかり踏ん張りてくれるよう。

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