明治三十四年一月十七日
坂井元蔵長男直次十二才眼の願(桑名出張所理事)
さあ/\尋ねる事情/\、いかな事と一つ理を尋ねる。尋ねば理のさしづという。さあ/\どうも一時身に不自由々々々。どういう話どういう理、いかな話聞けど、印無いというは、日々であろう。親は日々堪いられんであろう。一つさしづして置く。よく聞き分けにゃ分かり難ない。聞き分けにゃならんで。こういう事情なあ、どういう事になあ、道という上に日々であろ。もう十分運び尽し、こういう事ではなあ/\と思う。思うは理であろう。なれど、思うやない。理を取り替い。難儀さそう不自由さそうという親が有るか無いか、聞き分け。世上一つの理、世界と言うやろうお。めん/\思うだけでは道という理無きもの。この理から聞き分け。成ろうと言うて成らん、又成ろうまいと言うて成りて来る理を聞き分けにゃならん。この一つ理聞き分け。又道というは、いんねん諭す/\。世上へ皆諭す。同じ神の子供なら、めん/\も同じ理、内々同じ事となあ。身上一時ならんと言うて居る。よう聞き分け。人間同じ神の子供、皆可愛一つの理。親世上へ対してこんな事では恥ずかしいなあ、そんな事ではならんで。いんねんという理聞き分け。いんねんならと言うて了いばならん。いんねん/\楽しまにゃならん。ならん中たんのう、いんねんのさんげ。一時ならん/\なれど、身の処は追々と言うて置こう。