明治二十七年十二月十四日
上田民蔵目の処願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\どうも心得ん/\。心得んから尋ねる。尋ねるから、一寸さしづして置く。よう聞き分けにゃ分からんで。一代の間という。たゞ事情尽すだけ、運ぶだけ。一つ心治まらん。どうも半端でありた事情から、一寸身上から心得ん。世界もなあ、よう聞き分け。身の内不足あるやない。なれど、いろいろ思うは、一寸事情よう聞き分け。今からどうしようこうしよう思われまい。又なろまい。なれど、心速やかならねば出けん。一時の処、心なるだけ追々楽々処になる。そこで十分の処運ぶ。尽さる。一つは無理ならん処である。一時どうと更に持たず、じいと早いだけ思う事情当たらん。そこで内々家内思う処取り替え。今の処楽々あろ、又運びたい心あろ。なれど、その場/\治まり出けん。案じる事要らん。しいかり思い、家内しいかり定めて、話してくれ。

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です