明治二十年十月十三日(陰暦八月二十七日)
増野正兵衞神戸へ帰るに付御暇伺

さあ/\何も彼も、内々処又々つかえてある。一寸一時一日これよい。内々だんだん明日であろう。大層の道がある。運ぶだけ運べ。今の今分かるまい。身上一寸、内々なる処今の今道、幾重道、それ/\思案々々道ある。なれども何程大層、大き小さいの話、大き小さい立たん。いかなるもめん/\第一内々どんと一つ治める。隔て伝わらん話談じ、めん/\余の儀何程、付けた道は付けねばならん。一々同じ事、定め心第一。何彼に大きい心、気を勇む。道に道有る、道に道無い。

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