131.神の方には
教祖は、お屋敷に勤めている高井直吉や宮森与三郎などの若い者に「力試しをしよう」と仰せられ、ご自分の腕を「力の限り押さえてみよ」と仰せられた。けれどもどうしても押さえ切ることが出来ないばかりか教祖が少し力を入れてこちらの腕をお握りになると、腕がしびれて力が抜けてしまう。すると「神の方には倍の力や」と仰せになった。また「こんな事出来るかえ」と仰せになって人差し指と小指とで、こちらの手の甲の皮を、おつまみ上げになると、非常にに痛くてその跡は色が青く変わるくらい力が入っていた。また背中の真中で、胸で手を合わすように正しく合掌なされたこともあった。これは宮森の思いで話である。