「天理教ってやばいんか?」
生涯、宗教とは無縁に「天理教?なにそれ?」とふーつに暮らしていくはずだった私 。 しかし、大学時代からの友人が天理教の信者であり、しかも奈良県天理市の出身だったというひょんな繋がりから、総本山に観光(?)へ行くことになりました 。
「城に観光に行くような感じでぶらぶらできるよ」という友人の言葉を信じ、名物の「天理スタミナラーメン」を食べるついでに足を踏み入れた宗教都市・天理 。そこで見た「やばい」光景と、カルト的な危険はあるのかという実態を、非信者のリアルな目線でお届けします。
奈良県天理市やばい、まじ変わった町。建物が特殊すぎた。
レンタカーを走らせて奈良市から天理市へ入った途端、まず目に飛び込んできたのは、まるで巨大なお城のような建築物たちでした 。
「え……城?」と思わず声が出ます。 普通のビル群のてっぺんだけが昔風の瓦屋根になっている、3階建ての超巨大な建物が至る所に建ち並び、街全体を覆うような圧迫感がパないんです 。 聞いてみると、これらは「おやさとやかた」と呼ばれる建物群で、信者の宿泊施設や学校、病院などが入っており、天理教の聖地「ぢば」をぐるっと囲む壮大な計画のもとに建てられているとのこと 。

最高に一般人が近寄りがたい威圧感を放っていますが、天理市民は日常風景として特に気にしていない様子 。早くも「天理教やばいな!!」と、遊びに来たことに少し不安を覚えました 。
🔗 なんでこんなに巨大な建物ばかりなのか?
その歴史的背景や「おやさとやかた」の詳しい構想については、客観的な事実をまとめた天理教とは?で解説されています。

アーケード(天理本通)を通って総本山へ!黒いハッピの集団にビビる
車を降りて、総本山へと続く「天理本通」というアーケード商店街を進みます 。

少し廃れた雰囲気も漂う商店街ですが、すれ違う人たちの多くが胸元に「天理教教会本部」と書かれた真っ黒なハッピ(法被)を着ているんです 。神社の巫女さんなら見慣れていますが、街中に黒いハッピの集団がいる光景はちょいと不気味で、「なんでこんなに威圧感をだすんや…」と内心ビビりまくりでした 。


さらに不思議なのが、アーケード内の至る所に掲げられた「ようこそ おかえり」の文字 。 友人に意味を聞いてみると、天理教における聖地(ぢば)は人類発祥の地であり、そこへ行くことは「家に帰る」ことと同じだから「おかえり」なのだそうです 。まさか、アダムとイブが生まれた場所が奈良の商店街の先にあったとは(笑) 。
🔗 この黒いハッピの意味は? 信者さんが着ている法被の秘密や、普段の服装の特徴については、天理教とは?をチェック!

いざ中へ潜入!東大寺級の神殿と不思議な「おつとめ」

アーケードを抜けると、先ほどのビル群とは打って変わって、東大寺よりもデカいんじゃないかと思うほどの巨大な純日本建築の「神殿」が現れました 。
インフォメーションセンターに寄ると、拝観料はいっさい無料で、黒いハッピを着たお姉さんが中を案内してくれることになりました 。 「いちいち拝観料を取ったら信者に怒られるか…」と勝手に納得しつつ、いよいよ神殿の中へ 。
中はとにかく広く、人類発祥の地「ぢば」(六角形の「かんろだい」が置かれています)を中心に、東西南北に巨大な参拝場が広がっています 。 そこで衝撃だったのが、参拝の方法です。
「あしきを〜はろうて〜」 不思議な民謡のような歌声とともに、正座をして独特の手の動き(踊り)をしながら祈っている信者の方々 。天理教ではこれが参拝(おつとめ)のスタイルで、朝と夕方に神様(天理王命・親神様)にお礼やお願いごとを歌いながら捧げているそうです 。

ちなみに、個人の礼拝の作法も神社やお寺とは違い、「4回手をたたいてから頭を下げ、顔を上げた後にもう一度4回手を叩く」という独特なものでした 。
🔗 この独特な祈りの儀式って何? 「おつとめ」と呼ばれるこの儀式の意味や、天理教の教理の根本については[記事①]で詳しく解説しています。

教祖が今もいる?驚きの教理と「生まれ変わり」

神殿での説明の後、ウェーブがかった長〜い廊下(なんと全長800メートルもあるらしい!)を歩いて、銅が錆びて緑色の瓦屋根になった「教祖殿」へ向かいました 。
ここでは、教祖である女性「中山みき(おやさま)」についての説明を受けます 。 一番驚いたのが、「教祖(おやさま)は今も生きていて、ここで暮らしている」という話です 。姿こそ見えませんが、魂はこの世にとどまって人間を見守ってくれており、なんと今でも毎日、信者の方々が教祖のためにご飯やお風呂の準備をしているそうです 。信者さんたちの純粋な熱心さに圧倒されました 。
さらに奥へ進むと、ご先祖様の功績などを偲ぶ「祖霊殿」という少し小さな建物に案内されました 。 そこで面白かったのが、礼拝する箇所が三か所に分かれており、真ん中と右側が「偉い人」、左側が「普通の人」と区別されていること 。「宗教でも偉い人はしっかり区別されるんやな…」と、非信者目線でちょっとツッコミを入れてしまいました 。小さい教会だと一か所だけの所もあるそうです 。
ちなみに、案内の方に聞くと天理教の教会は全国になんと1万6千箇所もあるとのこと 。さらに、毎月26日はお祭りがあり、このバカでかい参拝場が信者さんで完全に埋まるらしいです 。「まじかよ…」と、改めてそのスケールのデカさと信者さんのパワーに圧倒されました 。
結論:天理教は危ない宗教なのか!?リアルな感想
宗教の総本山、しかもこれだけ巨大な施設群となれば、「最後に密室で無理やり勧誘されるんじゃないか」と身構えていました 。
しかし、約800メートルの廊下をぐるっと一周して元の神殿に戻ってくると、案内のねーちゃんはあっさりとインフォメーションセンターへ戻っていきました 。勧誘は一切なし。ちょっと拍子抜けするほどのあっさり具合です 。
結論として、天理教は決して危険なカルト宗教などではありませんでした。180年以上続く歴史の中で、信者さんたちが純粋に神様を信じて礼拝している姿を見ると、「キリスト教の人も日曜に礼拝しているし、宗教を持たない日本人が特殊なのかな?」と、ふとそんなことまで考えさせられました。 ネット上で「天理市 やばい」と言われるのは、単に「建物のデカさと宗教都市としてのスケール感が異次元すぎてやばい」という意味に尽きます。
これが目当てだった。絶品「天理スタミナラーメン」とスパム握り
壮大なスケールに圧倒され、無事に生還(?)した後は、本来の目的であった「天理スタミナラーメン」へ! 。
トラックがお店から顔を出しているパンチの効いた外観 。 名物の天理スタミナラーメンは、ニンニクと野菜の旨味が効いていて普通に美味しかったですが、それ以上に感動したのがサイドメニューの「スパム握り」です! スパム、卵、ふりかけ、ご飯、海苔が織りなす究極のカルテット 。天理に来たら、絶対にこのスパム握りを食べるべきだと断言できます (興奮しすぎて写真を撮るのを忘れました… )。
生涯訪れることはないと思っていた天理教の総本山 。 非信者にとってはスケールが大きすぎて不思議な街でしたが、夏には子供向けのイベント(こどもおぢばがえり)があったり、正月はおせち(お雑煮)がタダで食べられたりと、実はかなり開かれた場所のようです 。
機会があれば、絶品のスパム握り目当てに、またこの巨大建築を見上げに行ってもいいかなと思える、大満足の観光ルポでした 。





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