132.おいしいというて
中田、山本、高井など、お屋敷で勤めている人々が時々近所の小川へ行って雑魚取りをする。そして泥鰌モロコ、エビなどを捕ってくる。そしてそれを甘煮にして教祖のお目にかけると教祖はその中の一番大きそうなのをお取り出しになって子供にでも言うて聞かせるように「みんなにおいしいというて食べてもろうて、今度は出世しておいでや。」と仰せられそれからおそばにいる人々に、「こうして一番大きなものに得心さしたら後は皆得心する道理やろ」と仰せになり、さらに又、「みんなも食べるときには、おいしいおいしいという手食べてもろうたら、喜ばれた理で今度は出世して生まれ変わる度ごとに人間の方へ近くなってくるのやで。」とお教え下された。各地の講社から兎、キジ、山鳥などが供えられてきたときも、これと同じように仰せられたという。