みかぐらうた全文と意味・現代語訳|天理教のおつとめの歌を原文つきで解説

このページでは、天理教の原典の一つである「みかぐらうた」の全文と、各歌の意味・現代語訳を1セットで確認できます。

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第1節の原文と意味・現代語訳

みかぐらうたの冒頭にあたる祈りの歌です。親神様への願いと、心を清める信仰の基本姿勢が示されています。

あしきをはらうてたすけたまへ
てんりわうのみこと

意味・現代語訳

「私の心にある『悪しき(心のほこり)』を自ら払い清めますので、どうかお助けください、親神・天理王命(てんりおうのみこと)様」という、信仰の基本姿勢を示す祈りの歌です。

第2節の原文と意味・現代語訳

親神様がこの世の始まりと人間創造の理を語りかける、みかぐらうた全体の土台となる節です。

ちよとはなしかみのいふこと
きいてくれあしきのことは
いはんでなこのよのぢいと
てんとをかたどりてふうふを
こしらへきたるでなこれハこの
よのはじめだし
(なむてんりわうのみこと)

意味・現代語訳

親神である私が少し話をするから、しっかり聞いておくれ。決して悪いようには言わないから。この世界の天と地の理になぞらえて、夫婦というものを創り出してきた。これが、この人間世界の始まりの真実なのだよ。

第3節の原文と意味・現代語訳

心を澄まし、一列にたすけへ向かうことを促す節です。かんろだいへ向かう信仰の方向性が示されます。

あしきをはらうてたすけ
せきこむいちれつすまして
かんろだい

意味・現代語訳

「世界中の人の心のほこりを払い、究極のたすけを急いでいる。皆の心が等しく澄み切ったあかつきには、元のぢばに甘露台を建て上げよう」という、陽気ぐらし世界実現に向けた親神様の切なる思いを表す歌です。

よろづよ八首の原文と意味・現代語訳

世界一列を見渡す親神様の思いと、この世の元を説き聞かせる意味が歌われます。

よろづよのせかい一れつみはらせど
むねのわかりたものはない

意味・現代語訳

「いつの時代、どこの世界をくまなく見渡してみても、人間を創造した親神である私の深い思いを理解している者は一人もいない」という、親神様の切実な思いを歌ったものです。

そのはずやといてきかしたことハない
しらぬがむりでハないわいな

意味・現代語訳

人間が神の思いを知らないのはもっともなことです。これまで親神がその真実を説いて聞かせたことはないのですから、知らなくて当然なのです。

このたびはかみがおもてへあらわれて
なにかいさいをときゝかす

意味・現代語訳

「この度は、約束の時が来たので、親神である私が自ら教祖をやしろとしてこの世に姿を現し、人間創造の真実や世の成り立ちのすべてを事細かに説き聞かせよう」という立教の宣言の歌です。

このところやまとのぢばのかみがたと
いうていれどももとしらぬ

意味・現代語訳

「人々はここを大和の『ぢば』であり『神の館』であると言っているけれども、なぜここがそう呼ばれるのか、その根本の由来を誰も知らない」というお歌です。

このもとをくはしくきいた事ならバ
いかなものでもこいしなる

意味・現代語訳

「この人間創造の元初まりの真実や、ぢばの根本の由来を詳しく聞いたならば、どんなに疑い深い者であっても、皆このぢばが恋しく慕わしくなるだろう」というお歌です。

きゝたくバたづねくるならいうてきかす
よろづいさいのもとなるを

意味・現代語訳

「この人間創造の根本の由来を聞きたいと思うなら、元のぢばへ尋ねて来なさい。そうすれば、すべての事柄の根源について詳しく言って聞かせよう」という、教えを求める主体的な姿勢を促すお歌です。

かみがでゝなにかいさいをとくならバ
せかい一れついさむなり

意味・現代語訳

「親神様が教祖(おやさま)を通してこの世に姿を現し、あらゆる事柄の真実を詳細に説き明かしたならば、世界中の人々は皆、心から明るく勇み立ってくるだろう」という、陽気ぐらしへの希望を歌ったお歌です。

一れつにはやくたすけをいそぐから
せかいのこゝろもいさめかけ

意味・現代語訳

「親神である私は、世界中のすべての人々を一日も早く救済したいと急いでいるので、世界中の人々の心も明るく勇ませてかかろう」という、神の強い救済の思いと決意を歌ったお歌です。

一下り目の原文と意味・現代語訳

さづけや豊年、親神様の守護を喜ぶ心が歌われます。信仰の始まりの明るさが感じられる部分です。

一ッ 正月こゑのさづけは
やれめづらしい

意味・現代語訳

「すべてが改まるめでたい年の初めのお正月に、親神様から『肥のさづけ』を頂くとは、なんと珍しくありがたいことだろうか」という、豊年満作と神のご守護を喜ぶお歌です。

二ニ につこりさづけもろたら
やれたのもしや

意味・現代語訳

「親神様から不思議なご守護である『肥のさづけ』を頂戴し、嬉しさのあまりにっこりと微笑む。このさづけがあれば、なんと頼もしく安心なことだろうか」という、喜びを歌ったお歌です。

三ニ さんざいこゝろをさだめ

意味・現代語訳

「欲や汚れのない三歳児のような純真無垢な心、あるいは損得を忘れて喜び勇む陽気な心を、生涯揺るがぬ己の心としてしっかりと定めなさい」というお歌です。

四ッ よのなか

意味・現代語訳

「そうして純真な心で喜び勇む信仰の姿勢を定めたならば、世界は『よのなか(豊年満作・豊かな実り)』に恵まれる」という、親神様からの素晴らしいお約束を歌ったお歌です。

五ッ りをふく

意味・現代語訳

「私たちが純真な心で喜び勇むとき、親神様はその真実に応えて、目に見える豊かなご利益(利・理)を吹かせてくださる」というお歌です。

六ッ むしやうにでけまわす

意味・現代語訳

「無制限に、何もかもあらゆるものが限りなく豊富に出来てくる」という、世界中に満ちあふれる豊かな実りと親神様のご守護の広がりを歌ったお歌です。

七ッ なにかにつくりとるなら

意味・現代語訳

「天の豊かな恵みを心から喜んで、何もかもすべての作物を分け隔てなく豊かに作り取る(収穫する)ならば」という、親神様からの豊かな実りに対する喜びを歌ったお歌です。

八ッ やまとハほうねんや

意味・現代語訳

「おぢばのある大和の国は、素晴らしい豊年満作に恵まれる」という、親神様からの豊かなご守護と実りの喜びを歌ったお歌です。

九ッ こゝまでついてこい

意味・現代語訳

「一度、豊年満作の恵みをいただいたならば、神恩に感謝し、なお一層親神様を慕って、この信仰の道へしっかりついて来なさい」というお歌です。

十ド とりめがさだまりた

意味・現代語訳

「とうとう毎年豊かな収穫が約束された」という、親神様からの確かなご守護によって、豊年満作が安定して続く喜びと安心感を歌ったお歌です。

二下り目の原文と意味・現代語訳

ふしぎな普請、病や難儀の根を断ち、心を定めていく道筋が歌われます。

とん/\とんと正月をどりはじめハ
やれおもしろい

意味・現代語訳

「足拍子も賑やかに、万物が改まるめでたい正月から、陽気につとめ(踊り)を始めるのは、まことに面白くて楽しいものである」という、陽気ぐらしの始まりを喜ぶお歌です。

二ッ ふしぎなふしんかゝれバ
やれにぎはしや

意味・現代語訳

「不思議な普請(心の入れ替えや世界たすけ)に取りかかったならば、まことに賑やかで喜ばしいことである」という、ふしんの始まりと陽気な賑わいを歌ったお歌です。

三ッ みにつく

意味・現代語訳

「親神様のご守護により、健康や繁栄といった豊かな徳が自然と身につき、無病息災や一家の治まりなど、本当の幸せが身に備わってくる」という喜びを歌ったお歌です。

四ッ よなほり

意味・現代語訳

「世界中の人々が心を澄まし、互いにたすけ合う心に入れ替えるならば、世の中は病や争いのない『陽気ぐらし』の素晴らしい世界へと見事に立て替わる」というお歌です。

五ッ いづれもつきくるならば

意味・現代語訳

「誰も彼も皆、この真実の教えを聞き分けて、たすけ一条の『つとめ』の道にしっかりとついて来るならば」という、すべての人々に信仰の歩みを促すお歌です。

六ッ むほんのねえをきらふ

意味・現代語訳

「世界中の争いごとや内乱、そして心身の不調和といった『むほん(反逆)』の根元を、すっきりと断ち切ってやろう」という、根本的な救済を約束されるお歌です。

七ッ なんじふをすくひあぐれバ

意味・現代語訳

「病気や事情で苦しみ難渋している人を、何とかして救い上げてあげたいという心で立ち働き、人をたすけるならば」という、人だすけの実践を促すお歌です。

八ッ やまひのねをきらふ

意味・現代語訳

「人々の難渋を救い上げる真実の行動を起こすならば、親神様は自由自在のお働きによって、病み患う根本原因(いんねんの根)をきれいに断ち切ってやろう」という、病の根本的な救済を約束されるお歌です。

九ッ こゝろをさだめゐやうなら

意味・現代語訳

「これまでに教えられた、たすけ一条・つとめ一条の信仰の道に、生涯変わらぬ真実の心をしっかりと定めて、いかなる困難にも揺るがずに歩むならば」という、揺るぎない心定めを促すお歌です。

十デ ところのをさまりや

意味・現代語訳

「とうとう、世界中のあらゆる場所が平和で豊かに治まり、争いや病のない『陽気ぐらし』の世の中が実現する」という、究極の平和を約束するお歌です。

三下り目の原文と意味・現代語訳

つとめ場所の不思議、ひとすじ心、親神様にもたれて歩む信仰の姿勢が示されます。

一ッ ひのもとしよやしきの
つとめのばしよハよのもとや

意味・現代語訳

「日本の庄屋敷村にある『つとめ場所』こそ、この世と人間が創造された根源であり、世界たすけの根本となる場所である」という、ぢばの尊さを歌ったお歌です。

二ッ ふしぎなつとめばしよハ
たれにたのみはかけねども

意味・現代語訳

「不思議なご守護をいただく、よろづたすけの根源である『つとめ場所』は、親神様が誰かに建築を頼んだわけではないけれども」という、自発的な信仰の姿を歌ったお歌です。

三ッ みなせかいがよりあうて
でけたちきたるがこれふしぎ

意味・現代語訳

「世界中の人々が寄り集まって、自然と不思議な普請(陽気ぐらしの世界や建物の建設)が出来上がってくる」という、神様のご守護の不思議さと、人々が寄り集まる喜びを歌ったお歌です。

四ッ よう/\こゝまでついてきた
じつのたすけハこれからや

意味・現代語訳

「苦労を乗り越え、ようやくここまで信仰の道について来てくれた。親神様による真実のたすけは、いよいよこれからはじまるのである」という、神様からのねぎらいと真の救済の始まりを約束するお歌です。

五ッ いつもわらはれそしられて
めづらしたすけをするほどに

意味・現代語訳

「世間の人々から笑われ、非難されるような困難な道であっても、それを乗り越えた先には、今まで見たこともないような不思議な『めづらしたすけ』を見せてやろう」という、力強いお約束を歌ったお歌です。

六ッ むりなねがひはしてくれな
ひとすぢごゝろになりてこい

意味・現代語訳

「自分勝手で無理な願いをするのではなく、欲や高慢を捨て去り、ただ一筋に親神様を信じる真っ直ぐな心になってついて来なさい」という、純粋な信仰の姿勢を促すお歌です。

七ッ なんでもこれからひとすぢに
かみにもたれてゆきまする

意味・現代語訳

「何があっても、これからは一切の欲心や人間思案を捨て去り、ただ一筋に親神様にもたれきって信仰の道を歩んで行きます」という、固い決意を歌ったお歌です。

八ッ やむほどつらいことハない
わしもこれからひのきしん

意味・現代語訳

「病気で苦しむことほど辛いものはありません。その根本原因に気づき、私もこれからは欲を捨てて、親神様への報恩感謝の行いである『ひのきしん』に励ませていただきます」という決意のお歌です。

九ッ こゝまでしん/\゛したけれど
もとのかみとハしらなんだ

意味・現代語訳

「これまで熱心に信仰の道について来たけれど、この神様がこの世と人間を創造された『元の神』であるとは知らなかった」という、深い悟りと驚きを歌ったお歌です。

十ド このたびあらはれた
じつのかみにはさうゐない

意味・現代語訳

「とうとうこの度、この世に現れ出られた。この神様こそ、私たちを日々ご守護くださっている真実の神様(実の神)に間違いない」という、確信と得心を歌ったお歌です。

四下り目の原文と意味・現代語訳

人の言葉に迷わず、胸の内を澄ませ、たすけ合いへ向かう心づかいが歌われます。

一ッ ひとがなにごといはうとも
かみがみているきをしずめ

意味・現代語訳

「世間の人が何と非難しようとも、親神様がすべてを見抜き見通してくださっているのだから、心を静めて親神様にお任せしなさい」という、神様への全幅の信頼と安心感を教えるお歌です。

二ッ ふたりのこゝろををさめいるよ
なにかのことをもあらはれる

意味・現代語訳

「夫婦二人が心を一つに合わせて治めて通るならば、一切万事、どんな喜ばしいことや楽しみなことも、親神様のご守護によって現れてくる」という、夫婦和合の大切さを教えるお歌です。

三ッ みなみてゐよそばなもの
かみのすることなすことを

意味・現代語訳

「教祖のお側にいる者たちや周囲の人々よ、これから親神様がなされる自由自在なご守護やお働きのすべてを、しっかりと見ていなさい」という、神様のお働きへの確信を促すお歌です。

四ッ よるひるどんちやんつとめする
そばもやかましうたてかろ

意味・現代語訳

「夜も昼もどんちゃんと鳴物を入れておつとめをしていると、教えを知らない周囲の人々は、さぞかし喧しく煩わしく思うことでしょう」という、周囲の無理解とおつとめの姿を歌ったお歌です。

五ッ いつもたすけがせくからに
はやくやうきになりてこい

意味・現代語訳

「親神様は常に世界中の人々を救済しようと急ぎ望んでおられるから、あなたたちも早くおつとめをして陽気な心になっておいで」という、陽気ぐらしへ向かうための心のあり方を促すお歌です。

六ッ むらかたはやくにたすけたい
なれどこゝろがわからいで

意味・現代語訳

「お膝元である村方の人々を、一日も早く救済したいと願っている。それなのに、神の切なる親心が理解されておらず、もどかしいことだ」という、近くにいる人々への親心を歌ったお歌です。

七ッ なにかよろづのたすけあい
むねのうちよりしあんせよ

意味・現代語訳

「一切万事において互いに助け合うことこそが、親神様の切なる望みです。この『たすけあい』の本当の意味を、心の底から深く思案しなさい」という、互いたすけあいの重要性を教えるお歌です。

八ッ やまひのすつきりねはぬける
こゝろハだん/\いさみくる

意味・現代語訳

「欲を忘れて互いにたすけ合うならば、親神様のご守護によって病の根本原因がすっきりと抜け去り、心はだんだんと喜び勇んでくる」という、心身ともの救済を歌ったお歌です。

九ッ こゝはこのよのごくらくや
わしもはや/\まゐりたい

意味・現代語訳

「心身共に陽気に勇む時、この世はそのまま極楽の世界となります。このたすけの根元であるおぢばへ、私も一日も早くお参りしたいものです」という、極楽の境地とぢばへの慕い心を歌ったお歌です。

十ド このたびむねのうち
すみきりましたがありがたい

意味・現代語訳

「とうとうこの度、胸の掃除が出来上がり、一点の濁りもない澄みきった心になりました。こんなに嬉しい、ありがたいことはありません」という、心が澄み切った喜びと感謝を歌ったお歌です。

五下り目の原文と意味・現代語訳

親神様の広いたすけ、心の汚れを洗うこと、欲を離れてやさしい心になる大切さが歌われます。

一ッ ひろいせかいのうちなれバ
たすけるところがまゝあらう

意味・現代語訳

「広い世界の中には、人をたすけると言っている場所があちらこちらに数多くあることでしょう」という、世間一般の救済の現状について歌ったお歌です。

二ッ ふしぎなたすけハこのところ
おびやはうそのゆるしだす

意味・現代語訳

「真実の不思議なたすけが現れるのは、人間創造の元なる『このところ(ぢば)』です。そのおたすけの入り口として、安産(おびや)と疱瘡のお許しを出します」という、ぢばならではの特別なご守護を歌ったお歌です。

三ッ みづとかみとはおなじこと
こゝろのよごれをあらひきる

意味・現代語訳

「水と神様とは同じ働きを持っています。水が万物の汚れを洗い流すように、親神様は人間の心の汚れをすっきりと洗い清めてくださいます」という、心の浄化を水に例えて歌ったお歌です。

四ッ よくのないものなけれども
かみのまへにハよくはない

意味・現代語訳

「人間は誰しも欲を持っていますが、親神様に向かって祈る時、その欲は自然と消え去り、澄み切った心になれる」という、祈りによる心の浄化を歌ったお歌です。

五ツ いつまでしん/\゛したとても
やうきづくめであるほどに

意味・現代語訳

「いつまで信仰の道を歩み続けても、この道は欲のない澄み切った心で通る、未来永劫変わらない陽気づくめの道である」という、信仰の喜びを歌ったお歌です。

六ッ むごいこゝろをうちわすれ
やさしきこゝろになりてこい

意味・現代語訳

「自分さえ良ければ他人はどうなっても構わないという残酷な心を忘れ去り、互いに助け合う優しい心になって、このおぢばへ帰ってきなさい」という、思いやりの心を促すお歌です。

七ッ なんでもなんぎハさゝぬぞへ
たすけいちじよのこのところ

意味・現代語訳

「どんなことがあっても、絶対に難儀不自由な思いはさせない。なぜなら、ここは人をたすけることだけを願う『たすけ一条』の根本の場所だからである」という、力強いお約束のお歌です。

八ッ やまとばかりやないほどに
くに/\までへもたすけゆく

意味・現代語訳

「親神様のおたすけは、お膝元である大和(日本)だけに限らず、広く世界中の国々どこまでも救済に向かって行く」という、世界たすけの広がりを歌ったお歌です。

九ッ こゝはこのよのもとのぢば
めづらしところがあらはれた

意味・現代語訳

「ここ(おぢば)は、親神様がこの世と人間を創造された根本の場所です。他に類を見ない、不思議なたすけが現れる珍しい所が明らかになりました」という、ぢばの尊さを歌ったお歌です。

どうでもしん/\゛するならバ
かうをむすぼやないかいな

意味・現代語訳

「どうせ熱心に信仰の道を歩むのなら、皆で講(信仰者の集い)を結び、互いに助け合って陽気に信仰を進めようではないか」という、講の結成と一手一つの信仰を促すお歌です。

六下り目の原文と意味・現代語訳

人の心の疑い深さ、心違いを改めること、つとめによるたすけの道筋が示されます。

一ッ ひとのこゝろといふものハ
うたがひぶかいものなるぞ

意味・現代語訳

「人間の心というものは、まことに疑い深いもので、親神様の真実の親心をなかなか素直に信じようとはしません」という、人間の心の性質を言い当てたお歌です。

二ッ ふしぎなたすけをするからに
いかなることをもみさだめる

意味・現代語訳

「親神様は人間の常識では計り知れない不思議なたすけをされるからには、一人ひとりの心の内や行いを、善悪ともにすべて見定めておられます」というお歌です。

三ッ みなせかいのむねのうち
かゞみのごとくにうつるなり

意味・現代語訳

「世界中のすべての人間の心の内は、合わせ鏡に映るように、親神様には一つ残らずはっきりと映し出されている」という、神様のお見通しを歌ったお歌です。

四ッ ようこそつとめについてきた
これがたすけのもとだてや

意味・現代語訳

「よくぞ世間の無理解や困難に屈せず、このおつとめの道について来てくれた。このおつとめこそが、真の救済の根本的な手立てである」という、親神様のねぎらいとおつとめの重要性を歌ったお歌です。

五ツ いつもかぐらやてをどりや
すゑではめづらしたすけする

意味・現代語訳

「いつもかぐらづとめやてをどりを欠かさず勤めるならば、やがて将来には、このおつとめを通して、これまでにない珍しいたすけを現してくださる」という、おつとめによるご守護を約束したお歌です。

六ッ むしやうやたらにねがひでる
うけとるすぢもせんすぢや

意味・現代語訳

「むやみやたらにたすけを願い出ても、その願いの心一つによって、親神様がお受け取りになる筋合い(ご守護の現れ方)も千差万別である」という、願いの心構えを教えるお歌です。

七ッ なんぼしん/\゛したとても
こゝろえちがひはならんぞへ

意味・現代語訳

「どれほど熱心に、また長い年月をかけて信仰を続けたとしても、根本の心がけを間違える『心得違い』をしてはならない」という、正しい信仰のあり方を諭すお歌です。

八ッ やつぱりしん/\゛せにやならん
こゝろえちがひはでなほしや

意味・現代語訳

「とはいえ、やはり親神様を信仰し続けなければならない。もし根本の心がけを間違えていたなら、もう一度一から心を入れ替えて出直さなければならない」という、信仰の再出発を促すお歌です。

九ッ こゝまでしん/\゛してからハ
ひとつのかうをもみにやならぬ

意味・現代語訳

「ここまで熱心に信仰を続けてきたからには、親神様が一つの功能(ご守護)をお見せしよう。また、自分だけでなく人々を助け、一つの講(信仰者の集い)を結成しなければならない」というお歌です。

十ド このたびみえました
あふぎのうかゞひこれふしぎ

意味・現代語訳

「とうとうこの度、たすけ一条の上から扇の伺いをお授けいただき、不思議なご守護の数々をはっきりと見せていただきました」という、扇の伺いの不思議さを歌ったお歌です。

七下り目の原文と意味・現代語訳

にをいがけ、種まき、心の田地という表現を通して、信仰を広げ育てる意味が歌われます。

一ッ ひとことはなしハひのきしん
にほひばかりをかけておく

意味・現代語訳

「親神様の教えを一言でも人にお話しすることは『ひのきしん』になります。まずはそうして教えの匂いをかけておきましょう」という、匂いがけの尊さを歌ったお歌です。

二ッ ふかいこゝろがあるなれバ
たれもとめるでないほどに

意味・現代語訳

「親神様による世界たすけの深いお考え(思惑)があってのことなので、誰もこの信仰の道を妨げてはならない」という、神様の深い親心について歌ったお歌です。

三ッ みなせかいのこゝろにハ
でんぢのいらぬものハない

意味・現代語訳

「世界中の人々の本心として、豊かな実りをもたらす田地(生活の基盤)を欲しくない者は一人もいないでしょう」という、人間の自然な願いを言い当てたお歌です。

四ッ よきぢがあらバ一れつに
たれもほしいであらうがな

意味・現代語訳

「豊かな実りをもたらすような『よい田地』があるならば、世界中の誰もが自分のものにしたいと欲しがるでしょう」という、人々の自然な願いを言い当てたお歌です。

五ツ いづれのかたもおなしこと
わしもあのぢをもとめたい

意味・現代語訳

「どこの誰であっても皆同じことで、『私もそのような素晴らしい田地(豊かなご守護)を求めたい』と願うに違いない」という、人々の自然な欲求を教祖が代弁したお歌です。

六ッ むりにどうせといはんでな
そこはめい/\のむねしだい

意味・現代語訳

「親神様は無理に『ああしなさい、こうしなさい』と指図したり、強制したりすることはありません。すべては各人の自発的な心次第です」という、自律的な信仰を促すお歌です。

七ッ なんでもでんぢがほしいから
あたへハなにほどいるとても

意味・現代語訳

「どうしても素晴らしい田地(親神様の豊かなご守護)が欲しいので、その代価となる誠真実がどれほど必要だとしても、喜んで尽くさせていただきます」という、人間の強い決意を表したお歌です。

八ッ やしきハかみのでんぢやで
まいたるたねハみなはへる

意味・現代語訳

「この元初まりの屋敷(おぢば)は、親神様の田地です。ここに蒔いた種は、善い種も悪い種も一粒万倍となってすべて生えてくるのです」という、おぢばの理と種まきの結果を教えるお歌です。

九ッ こゝハこのよのでんぢなら
わしもしつかりたねをまこ

意味・現代語訳

「このおぢばが、親神様の豊かなご守護が芽生える『この世の田地』であると聞かせていただいたからには、私もしっかりと誠真実の種(ひのきしん)を蒔かせていただこう」という、人間の決意を歌ったお歌です。

十ド このたびいちれつに
ようこそたねをまきにきた
たねをまいたるそのかたハ
こえをおかずにつくりとり

意味・現代語訳

「とうとうこの度、世界中の人々が揃ってぢばへ誠真実の種(ひのきしん)を蒔きに来てくれた。この種を蒔いた者は、肥料をやらなくても豊かなご守護を受け取れるのである」という、豊かな実りを約束するお歌です。

八下り目の原文と意味・現代語訳

ふしんに取りかかる心構え、欲を忘れて胸の内を澄ますことの大切さが歌われます。

一ッ ひろいせかいやくになかに
いしもたちきもないかいな

意味・現代語訳

「広い世界や数多くの国々の中に、石や立木(陽気ぐらしの世界建設に必要な人材)はいないだろうか」と、親神様が世界中から人材を探し求めているお歌です。

二ッ ふしぎなふしんをするなれど
たれにたのみハかけんでな

意味・現代語訳

「親神様は人間の常識を超えた不思議な普請(陽気ぐらしの世界建設)を進められますが、だからといって誰かに無理に頼み込むようなことはしません」という、自発的な信仰を待つお歌です。

三ッ みなだん/\とせかいから
よりきたことならでけてくる

意味・現代語訳

「皆がだんだんと世界中から寄り集まって来たならば、自然と陽気ぐらしの世界建設という不思議な普請は出来上がってくる」という、よふぼくの集結による世界たすけの完成を歌ったお歌です。

四ッ よくのこゝろをうちわすれ
とくとこゝろをさだめかけ

意味・現代語訳

「世界たすけの普請に参加するためには、八つのほこりの根本である『欲の心』を一切忘れ去り、互いに助け合う誠真実の心をしっかりと定めなければならない」という、心定めの重要性を教えるお歌です。

五ツ いつまでみあわせゐたるとも
うちからするのやないほどに

意味・現代語訳

「いつまでためらって様子を見ていても、この不思議な普請は身内の者だけの力でできることではありません」という、広い世界からの結集を促すお歌です。

六ッ むしやうやたらにせきこむな
むねのうちよりしあんせよ

意味・現代語訳

「とはいえ、ただむやみやたらに普請(世界たすけ)を急いではなりません。まずは一人ひとりが自分の胸の内を深く思案し、心を澄み切らすことが大切です」という、心のふしんの重要性を教えるお歌です。

七ッ なにかこゝろがすんだなら
はやくふしんにとりかゝれ

意味・現代語訳

「それぞれの心が少しでも澄みきって、互いに助け合う心が定まったなら、いち早く陽気ぐらしの世界建設(普請)に取りかかりなさい」という、普請着手の旬を促すお歌です。

八ッ やまのなかへといりこんで
いしもたちきもみておいた

意味・現代語訳

「親神様はすでに山の中(まだ教えが伝わっていない広い世界)へ入り込んで、陽気ぐらしの世界普請に必要な人材(石や立木=よふぼく)をしっかりと見定めておられます」という、神様の人材登用のお歌です。

九ッ このききらうかあのいしと
おもへどかみのむねしだい

意味・現代語訳

「この木を切り出そうか、あの石を採り出そうかとあれこれ思うでしょうが、どの人材を世界たすけの用材として引き寄せるかは、すべて親神様の胸次第(自由自在な神意)なのです」という、神様の人材登用のお歌です。

十ド このたびいちれつに
すみきりましたがむねのうち

意味・現代語訳

「とうとうこの度、世界中の人々の胸の内が、すっきりと澄み切りました」という、世界一列の心の澄み切りと、陽気ぐらしの普請の完成を喜ぶお歌です。

九下り目の原文と意味・現代語訳

世界たすけへ向かう親神様の思いと、欲を離れ、心を定めて進むことが示されます。

一ッ ひろいせかいをうちまわり
一せん二せんでたすけゆく

意味・現代語訳

「広い世界をあちこちと巡り歩き、わずかなお供えであっても、あるいは人の心を一度二度と洗い清めながら、おたすけをして回るのである」という、世界たすけへの歩みを歌ったお歌です。

二ッ ふじゆうなきやうにしてやらう
かみのこゝろにもたれつけ

意味・現代語訳

「親神様は、皆が身上事情で難儀不自由しないように救けてやろうと仰せです。安心して、しっかりと親神様のお心にもたれきって通りなさい」という、神様への全託を促すお歌です。

三ッ みれバせかいのこゝろにハ
よくがまじりてあるほどに

意味・現代語訳

「世界中をよく見渡してみれば、人々の心の中には自己中心的な『欲』が混じって濁っている」という、人間の心の現状を指摘し憂うお歌です。

四ッ よくがあるならやめてくれ
かみのうけとりでけんから

意味・現代語訳

「心の中に自己中心的な『欲』があるのなら、きっぱりと捨て去りなさい。欲で濁った心では、親神様が受け取ることができないからです」という、欲を捨てることを促すお歌です。

五ツ いづれのかたもおなじこと
しあんさだめてついてこい

意味・現代語訳

「世界中のどこの誰も皆、親神様にとっては同じ可愛い子供です。だから、それぞれがよく思案して心を定め、この信仰の道について来なさい」という、心定めを促すお歌です。

六ッ むりにでやうといふでない
こゝろさだめのつくまでハ

意味・現代語訳

「親神様は、無理に信仰の道へ出なさいとは言われません。自分自身の心がしっかりと定まるまでは、じっくりと思案しなさい」という、自発的な信仰と心定めの大切さを教えるお歌です。

七ッ なか/\このたびいちれつに
しつかりしあんをせにやならん

意味・現代語訳

「今こそ大変重要な時旬であるから、世界中のすべての人々は、自らの心を深く見つめ直し、しっかりと思案しなければならない」という、自己反省と心定めを促すお歌です。

八ッ やまのなかでもあちこちと
てんりわうのつとめする

意味・現代語訳

「これまで教えの届いていなかった山の中や未信者の間でも、あちらこちらと親神様(天理王命)の神名を唱えておつとめをするようになった」という、信仰の広がりを喜ぶお歌です。

九ッ こゝでつとめをしてゐれど
むねのわかりたものハない

意味・現代語訳

「ここ(国々所々)でおつとめをしていても、神の真意を分かっている者はいない。せっかく神名を唱えて信仰するのなら、早く元のぢば(本元)へ尋ねておいで」という、おぢば帰りとお尋ねを促すお歌です。

とてもかみなをよびだせば
はやくこもとへたづねでよ

意味・現代語訳

「せっかく神名を唱えてたすけを求めて信仰するのなら、一日も早く本元である元のぢばへ帰って、親神様の本当の思いを尋ねなさい」という、おぢば帰りを促すお歌です。

十下り目の原文と意味・現代語訳

病の根や難儀の元を心から見つめ直し、心を澄ませることの意味が歌われます。

一ッ ひとのこゝろといふものハ
ちよとにわからんものなるぞ

意味・現代語訳

「人間の心というものは、長年の勝手気ままな心遣いによってほこりが溜まり、親神様の深い思召しをすぐには悟ることができないものである」という、人間の心のありようを教えるお歌です。

二ッ ふしぎなたすけをしてゐれど
あらはれでるのがいまはじめ

意味・現代語訳

「親神様はこれまでも不思議なたすけをしてこられましたが、人間の心遣いの善悪が身上や事情としてはっきりと現れ出るようになったのは、今が初めてである」というお歌です。

三ッ みづのなかなるこのどろう
はやくいだしてもらひたい

意味・現代語訳

「人間の心という澄んだ水の中に混じってしまった泥、すなわち自己中心的な『欲』や『ほこり』の心を、早くすっきりと掻き出してしまいたい」という、心の掃除を促すお歌です。

四ッ よくにきりないどろみづや
こゝろすみきれごくらくや

意味・現代語訳

「際限のない自己中心的な『欲』の心は、泥水のように心を濁らせます。その泥をきっぱりと払って心を澄み切らせれば、この世は極楽になる」という、心の掃除がもたらす陽気ぐらしの境地を教えるお歌です。

五ツ いつ/\までもこのことハ
はなしのたねになるほどに

意味・現代語訳

「心を澄み切らせて陽気ぐらしを味わうという素晴らしい体験は、この先いついつまでも、人だすけの『話の種』として語り継がれていくのです」という、たすけ一条の道の広がりを教えるお歌です。

六ッ むごいことばをだしたるも
はやくたすけをいそぐから

意味・現代語訳

「神様が時として厳しい言葉をかけたり、厳しい身上や事情を見せたりするのは、決して人間を苦しめるためではありません。一刻も早く心のほこりを払わせ、たすけたいと急ぐ深い親心からなのです」というお歌です。

七ッ なんぎするのもこゝろから
わがみうらみであるほどに

意味・現代語訳

「身上や事情で難儀するのも、すべては自分自身の心遣いが原因です。ですから、他人を恨むのではなく、我が身を振り返ってしっかりと反省しなさい」という、自己反省を促すお歌です。

八ッ やまひはつらいものなれど
もとをしりたるものハない

意味・現代語訳

「病気というものは非常につらいものですが、その病の根本的な原因を本当に知っている者は一人もいません」という、病の真の原因への気づきを促すお歌です。

九ッ このたびまでハいちれつに
やまひのもとハしれなんだ

意味・現代語訳

「この度、親神様が真実の教えを明かしてくださるまでは、世界中の誰も、病気の根本的な原因(元)を知らないでいました」という、人間が病の真の原因を知らなかったことを指摘するお歌です。

十ド このたびあらはれた
やまひのもとハこゝろから

意味・現代語訳

「とうとうこの度、親神様によって、これまで誰も知らなかった『病の根本原因は人間の心にある』という真実が明らかになりました」という、病の元が心にあることを教えるお歌です。

十一下り目の原文と意味・現代語訳

ぢば定め、ひのきしん、土持ちを通して、信仰実践と心の普請が歌われます。

一ッ ひのもとしよやしきの
かみのやかたのぢばさだめ

意味・現代語訳

「日本国の大和にある庄屋敷村の、親神様が鎮まる神の館において、人間創造の元の地点である『ぢば定め』が行われる」という、ぢば定めの歴史的・教理的意義を歌ったお歌です。

二ッ ふうふそろうてひのきしん
これがだいゝちものだねや

意味・現代語訳

「夫婦が心を一つに揃えて、報恩感謝の『ひのきしん』に励むこと。これがあらゆる幸せやご守護を生み出す第一の『物種(ものだね)』になるのです」という、夫婦和合とひのきしんの重要性を教えるお歌です。

三ッ みれバせかいがだん/\と
もつこになうてひのきしん

意味・現代語訳

「見渡してみると、世界中の人々が次から次へと勇んでおぢばに集まり、もっこを担いでひのきしんに励んでいる」という、信仰の喜びが広がる姿を歌ったお歌です。

四ッ よくをわすれてひのきしん
これがだいゝちこえとなる

意味・現代語訳

「自己中心的な『欲』をすっかり忘れて、親神様への報恩感謝の行いである『ひのきしん』に励むこと。これこそが、自分自身の徳を育てる何よりの第一の『肥(こえ)』になるのです」というお歌です。

五ツ いつ/\までもつちもちや
まだあるならバわしもゆこ

意味・現代語訳

「いついつまでも果てしなく続く土持ちのひのきしんである。まだ土持ちの御用があるならば、私も喜んで行かせていただこう」という、尽きることのない信仰の喜びを教えるお歌です。

六ッ むりにとめるやないほどに
こゝろあるならたれなりと

意味・現代語訳

「自ら進んでひのきしん(土持ち)をしようとする者を、無理に止め立てするようなことはしません。報恩感謝の心があるのなら、誰であっても歓迎します」という、自発的な信仰行動を勧めるお歌です。

七ッ なにかめづらしつちもちや
これがきしんとなるならバ

意味・現代語訳

「今までに見たこともない珍しい土持ちのひのきしんです。この誠の行いがそのまま親神様への『寄進』となるのなら、こんなに結構なことはありません」という、ひのきしんの喜びと尊さを教えるお歌です。

八ッ やしきのつちをほりとりて
ところかへるばかりやで

意味・現代語訳

「元のやしきの土を掘り取って別の場所へ運ぶだけのことです」というように、物やお金ではなく、自ら身体を動かして働く「ひのきしん」の喜びと尊さを教えるお歌です。

九ッ このたびまではいちれつに
むねがわからんざんねんな

意味・現代語訳

「この度、親神様が真実の教えを明かされるまでは、世界中の人々は誰一人として、神のたすけ一条の深い親心を理解できていなかった。まことに残念なことであった」という、親神様のもどかしい思いを歌ったお歌です。

十ド ことしハこえおかず
じふぶんものをつくりとり
やれたのもしやありがたや

意味・現代語訳

「とうとう今年は、目に見える肥料を施さなくても、ひのきしんの真実によって十分豊かな収穫を得ることができました。何と頼もしく、ありがたいことでしょう」という、豊かなご守護と喜びを歌ったお歌です。

十二下り目の原文と意味・現代語訳

世界たすけの普請を担う人々が集まり、親神様の思召に沿って動き出す姿が歌われます。

一ッ いちにだいくのうかゞひに
なにかのこともまかせおく

意味・現代語訳

「まず第一に、心の普請や世界たすけの御用にあたる大工(よふぼく)の伺いに対して、細かな事柄はすべて任せておく」という、神様の信頼と委任を教えるお歌です。

二ッ ふしぎなふしんをするならバ
うかゞひたてゝていひつけよ

意味・現代語訳

「不思議な普請(世界たすけの心の普請)を進めるならば、自分勝手な判断で指示を出すのではなく、一つひとつ神意を伺ってから言いつけるようにしなさい」という、神意に添う信仰姿勢を教えるお歌です。

三ッ みなせかいからだん/\と
きたるだいくににほいかけ

意味・現代語訳

「皆、世界中から次から次へと集まって来る、おたすけに携わる大工(よふぼく)たちに、たすけ一条の道の『匂いがけ』をしなさい」という、世界への教えの広まりと匂いがけを教えるお歌です。

四ッ よきとうりやうかあるならバ
はやくこもとへよせておけ

意味・現代語訳

「世界中から集まってきた大工たちの中に、優れた『よき棟梁(指導者となる人材)』がいるならば、一刻も早く親神様のお膝元である『こもと(おぢば)』へ引き寄せておきなさい」というお歌です。

五ツ いづれとうりやうよにんいる
はやくうかゞいたてゝみよ

意味・現代語訳

「ゆくゆくは、心の普請を進めるために一人の棟梁ではなく四人の棟梁が必要になります。早く伺いを立てて親神様のお指図を聞いてみなさい」という、適材適所の人材が協力し合うことの大切さを教えるお歌です。

六ッ むりにこいとハいはんでな
いづれだん/\つきくるで

意味・現代語訳

「無理にこの道へ来いと強制することはありません。いずれ時が来れば、皆だんだんと自然にこの道について来るようになるからです」という、親神様の温かいお導きを教えるお歌です。

七ッ なにかめづらしこのふしん
しかけたことならきりハない

意味・現代語訳

「今までに誰も見たこともない、まことに珍しい世界たすけの普請です。一度着手したからには、世界中の人々がたすかるまで、いついつまでも際限なく続く『切りなし普請』なのです」というお歌です。

八ッ やまのなかへとゆくならバ
あらきとうりやうつれてゆけ

意味・現代語訳

「道なき山の中(未信の地)へと布教に行くならば、艱難辛苦を切り拓く力強い人材である『荒木棟梁』を連れて行きなさい」という、未開拓の地への布教と適材適所の人材配置を教えるお歌です。

九ッ これハこざいくとうりやうや
たてまへとうりやうこれかんな

意味・現代語訳

「ここは細かい仕事をする小細工棟梁に、ここは全体を組み立てる建前棟梁に、ここは鉋(かんな)の専門家に任せよう」というように、適材適所の人材が協力して世界たすけを進めることを教えるお歌です。

十ド このたびいちれつに
だいくのにんもそろひきた

意味・現代語訳

「とうとうこの度、世界たすけの心の普請を担う大工(よふぼく)たちが皆一列に揃って集まってきた。さあこれから世界たすけに取りかかろう」という、普請着手に向けた喜びを歌ったお歌です。

天理教の「みかぐらうた」について

みかぐらうたは、天理教の「おつとめ」で歌われる地歌であり、「かぐら」と「てをどり」の地歌を合わせたものです。天理教の原典の一つとして大切にされ、親神様の思召、たすけ一条の道、心を澄ませること、ひのきしんやおてふりの意味などが歌に込められています。

みかぐらうたの現代語訳を読むときは、単に古い言葉を現代語に置き換えるだけでなく、歌に込められた親神様の思召を受け取ることが大切です。原文と意味を並べて読むことで、言葉の響きと教理的な要点を同時に確認できます。

みかぐらうたの成立と構成

教祖(おやさま)は、慶応2年(1866)から「つとめの地歌」であるみかぐらうたを教え始められました。みかぐらうたは、天理教の教義原典として大切にされると同時に、おつとめの地歌としての重要な役割を持っています。

みかぐらうたは、成立の時期や内容から大きく五つの部分に分けて理解することができます。第一節から第三節までが、かぐらの地歌にあたる部分であり、よろづよ八首と十二下りが、てをどりの地歌にあたる部分です。

  • 第一節:「あしきをはらうてたすけたまへ てんりわうのみこと」
  • 第二節:「ちよとはなし かみのいふこと」から始まる、この世の始まりを説く部分
  • 第三節:「あしきをはらうてたすけ せきこむいちれつすまして かんろだい」
  • 第四節:よろづよ八首
  • 第五節:一下り目から十二下り目までの十二下り

このように、みかぐらうたは単なる歌詞ではなく、天理教の教えを歌い、味わい、身につけるためのお歌です。

みかぐらうたは教理を味わうためのお歌

みかぐらうたは、覚えやすく親しみやすい言葉で整えられています。堅苦しく学ぶだけでなく、声に出して歌い、共に唱和する中で、自然と教理を心に味わうことができるところに大きな特徴があります。

この歌は、なんぼわしはよう字を知らんなどというていても、三人よるときっと読みが下る。分らんと思うていても、ひとりでに分かってくる。みながいつのまにやら調子づくのやで

このお言葉に示されるように、みかぐらうたは、歌う者も聞く者も、つとめの中で教理をしみじみと味わい、身につけていくための唱え歌であるといえます。

みかぐらうたとおてふり

みかぐらうたには、おてふりが付けられています。歌の言葉だけでなく、手振りや足の運びを通して、歌に込められた理を身につけていくところに大きな特徴があります。

これは、理の歌や。理に合わせて踊るのやで。ただ踊るのではない、理を振るのや。

つとめに、手がぐにゃぐにゃするのは、心がぐにゃぐにゃして居るからや。一つ手の振り方間違ても、宜敷くない。このつとめで命の切換するのや。大切なつとめやで『稿本天理教教祖伝』95頁

おてふりを身につけることは、みかぐらうたの意味をより深く味わうことにもつながります。原文、現代語訳、おてふりをあわせて見ることで、みかぐらうたが伝える「理」をより立体的に理解できます。

みかぐらうたの購入先・譜面・関連記事

みかぐらうたの購入先

みかぐらうたの地方本(歌詞本)や、譜面、音源を探している方は、道友社WEBストアなどで確認できます。おつとめの練習や歌詞の確認に使いたい方は、公式に流通している書籍や音源を利用すると安心です。

みかぐらうた・おてふり・おつとめに関する関連記事

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