明治二十年九月六日(陰暦七月十九日)
増野正兵衞神戸へ帰る際鼻咳に付伺

さあ/\何かの処、俄に身の処不足、身の障りいかなると思う。一寸内々一寸思案早く身の障り、早く安心。内々遠く所だん/\通い、一段一つ事一段通い、だんだんどういう事聞き見る。三十日経てば三十日だけの道、どうか早く/\、心内なる処、十分諭して、今どう思えば、一年経てば一年道がある。長くない定めて先々内内定め。これから処、道せきが僅か年限経ち、年限経ち年明け月替わる。一段々々道あって心治まり付く。道の道通らねばならん。十分締まり、第一早く旬を見て安心さゝねばならん。

FavoriteLoadingお気に入りに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です