明治三十年十一月十九日
飯尾清蔵身上願(高知部内東新出張所担任)

さあ/\尋ねる事情/\、身上に一つの事情尋ねる。尋ねるは余儀無くの事情であろう。願い尋ねるからは、一つさしづに及ぼう。よう聞き取らにゃ分からんで。今一時の事情ではなく、前々よりの事情という。よう/\の道よう/\の理、ほんにと言うは、治まった一日の日。なれど、身上に事情あれば、あゝと思うやろ。思うは理である。なれど、ようさしづ一つの理を聞き分け。道のため運ぶ尽す中に、身上という。身上に事情あるから、尋ねる。尋ねたら、どういうさしづありたやろうと、待ち兼ねる。よう聞き取れ。身上不足事情尋ねたら、ほんに成程と、真の心に真実理が治まれば、又々事情という。身上は余程大層なれど、よう理を聞き分けてくれ。めん/\は十分に聞いて居るやろ。なれど、聞いた上の理を聞き分け。たんのうという、この一つの理より受け取る理は無いで。身上に事情ありて、たんのうは出来ようまい。なれど、よう聞き分け。たんのうは真の誠、真実の理と言う。真実の理なら、受け取らにゃならん。働き損やという心は、更々持たぬよう。思わぬよう。尽した理は、生涯末代。理が楽しみ、理がこうのうとも言う。又一つ、たんのうは前生いんねんのさんげとも言う。一代切りと思えば、たんのうとは言えん。早く、この理を伝えやってくれ/\。

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