明治三十九年五月三日
北部内豊岡支教会長妻木岡りゑ五十九才身上願

さあ/\尋ねる事情、さあ余儀無く事情尋ねる。尋ねるからは一つ事情、一寸諭し置くが、よく聞き分けにゃ分かり難ないで。さあ/\長らえて/\常という、心を映し通りたる処、なか/\の年限尽した理は、何処へも行かせん。十分治まりたる。さあそうしたら身上どう思う。よう聞き分け。いかな事も聞き分け。十分働いた理は、しいかり受け取ってある。受け取った理に、身上これなるは、どういう事であろうと思う。そら思うやない。さあ身上大層なれど、一時どうとはない。尽した中にこういう事と思う。思う処取り直し、心改め替え、さあ不足は思うまいなれど、身上不足からつい思う。さあよう聞き分け。身上不足なりて何のたんのうは出けやせん。なれど、不足中たんのうは前生いんねんのさんげと言う。尽した理は何処へも行きやせん。心迷うやない。迷うてはならん。よう聞き分け。ほんにこんな事やったかいなあと取り直し、不足思うやない。身上不足中たんのう出けやせん。不足中たんのうは前生さんげえと言う。皆の中も同じ事やで。これをよう心取り直して改め替え。さあこれだけ諭し置こう。

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