明治二十年九月四日(陰暦七月十七日)
増野正兵衞伺
さあ/\つゝみなるもついで/\。身上行かずして、幾重話なりたる処、一丁一つ道、何程道、分かる分からん道。話一つどういう処話、集談何よの話。
さあ/\一つ、どういう処心掛け、判然処、善し悪し案じる故、速やかとこれはという道もある。あちらもこちらも善き処、これはという道である。だん/\行けば、心掛け気に掛けずして一里行け、一里治まる。二里行けば、二里治まる。
家業引続けて宜しきや、休みて宜しきや伺
さあ/\先々処、今一時一つ道、一つに思案なるよう。そら今の今、一寸締まる。どう成る、見るよう、先の定めより今の今、一つ定めある。今定め道がある。元長長道に今の今道ある。今という今まで同じ事、今という思案定め、その道伝え、一時こういう道を伝え。