明治三十三年六月二十三日
内海共之身上願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん、いかな事であろう。さあ/\尋ねる処/\、さあ/\一時尋ねる処、尋ねる身上一時どうではない。なれど、余程大層。大層という理では、心という理に一つ理ある。まあ一つ事情諭するによって、しっかり伝えてくれ。これまで長らえて容易ならん道/\、年限事情重ね、理は一つ一つ皆んな受け取りてある。まあ/\思案して、これだけ尽し運んで身上なあと、更に思わず、世上一つ見て心にたんのう。ほんに道勤めたらこそと、心にたんのう。身上こうなればこれではと思う。なれど、よう聞き分けて、たんのうしてくれ。これだけ道通りたる理は、皆受け取りてあれば、後心残すやない。身上切なみあゝと言う。そうやない。心取り直せ。身上不足中とたんのう出けやせん。なれど、世上見てすれば治まらんやない。これだけ道運んだ中と持たず。たんのうは、成らん中のたんのうは、前生いんねんのさんげえである。これだけ諭したら分かる。身上不足中たんのう出けやせん。なれど世上見て、心に理を治め。尽し損にならん、運び損にならんで。よう聞き分け。一時どうではない。なれど余程大層。大層なれば、心悠っくり持って、十分運んで、心悠っくり持たしてくれ。
押して、もう一度御救け下され度し、と申し上げ
さあ/\それは皆思わにゃならん。どんな者でもこんな者でも、皆思う。一つ道具に譬えて置こう。中に皆幾つ要る何ぼ要る。そのまゝ/\使い流しの道具あれば、又随分々々大事にする道具もある。大事の道具は、皆運ばにゃならん。大き事する、するのに、小さいもの以ては出けやせん。又小さい事するのに、大きい物以ては出けやせん。この理聞き分け。皆大切は大切に運び、後一つ理たんのうさし、又放って置けんは天の理。皆の心に捨てゝ置からせんと、諭して来れば、満足の理である。さあ/\それは皆思わにゃならん。どんな者でもこんな者でも、皆思う。一つ道具に譬えて置こう。中に皆幾つ要る何ぼ要る。そのまゝ/\使い流しの道具あれば、又随分々々大事にする道具もある。大事の道具は、皆運ばにゃならん。大き事する、するのに、小さいもの以ては出けやせん。又小さい事するのに、大きい物以ては出けやせん。この理聞き分け。皆大切は大切に運び、後一つ理たんのうさし、又放って置けんは天の理。皆の心に捨てゝ置からせんと、諭して来れば、満足の理である。