明治三十三年四月十六日
市内かね六十七才身上願(中河分教会部内大堀出張所担任)
さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上の心得んと言う長らえて事情、いかな事であろ。いかな理、どうであろう、こうであろう、皆聞いて居るやろう。皆々道という、心という、一つ二つの理聞き分け。一時身上の処、どうでもない。めん/\もうこれだけの年と言えば、日々の処に思うやろう。又心に思うやろ。これまでは楽しみと思うた日もあれば、又これまではなあと思うた日もある。よう/\これまでというは、一時身上どうもならんと思うた日もある。これまで長らえてよう/\の道、一日の日も忘れられん。いかなる事も未だ身上、ちいとの事はあるで/\。道のため尽した。又一時こうなって、たんのう出来やせん。なれど、身上にたんのう。ようまあ聞き分け。世上を眺め、所々の難を見て、ようたんのうせにゃならん。身上の処未だちいとあるで。道というものは、尽した理は生涯末代の理に受け取りある。何の楽しみが無いと思うやない。尽した理は、尽し損にならんで。これをよう聞き分けてくれるよう。
押して、如何取り運びさして貰いますが宜しきや願
さあ/\尋ねる事情/\、第一尋ねる処、どうがよかろう、こうがよかろうと尋ねる。人にも一つ十分心を聞いて、又諭してやれ。存命の間に譲りて、満足さして、一時事情あるならば、どうともして満足をさすがよかろう。さあ/\尋ねる事情/\、第一尋ねる処、どうがよかろう、こうがよかろうと尋ねる。人にも一つ十分心を聞いて、又諭してやれ。存命の間に譲りて、満足さして、一時事情あるならば、どうともして満足をさすがよかろう。