明治三十一年六月二十六日
能美賢一郎三十九才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねる。尋ねば、事情一つ諭し置くには、分かり難くいという、人に分かり難くい。分からん事情は諭せん。なれど、取りよ聞きよで分からん/\事知らそ。人間という、諭す中に、どういう事もこういう事も、諭す。いんねん、しょうと言うても成らん、しょまいと言うても成りて来る。この理聞き分け。その理は、言うまで。世界諭す事情内々事情、これ持たにゃならん。年限だん/\尽す運ぶ。なれど、どうであろう。なれど、取り違い間違い、心改めてくれ。成ろうと言うて成らせん。成ろまいと言うて成りて来る。さあ一つ諭す。一代と思う心違う。さあこれまで所にどういう事も無い。先に運んだ理は、将来末代の理という。この理は内々皆の心に持てば、追々の理ある/\。