明治三十三年二月九日
植谷こう身上事情願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\尋ねる事情第一々々々々、ようこれ話というものは、よう聞いて居る。最初事情以て誠という。それより付き来たる事情、この事情から思やんして、今というは今、世上世界だん/\、それからそれ/\だん/\話す。又先々出て話すれば、思やんせにゃならん。一時掛かりて来たら、どうもならん。よう思やんせにゃならん。最初は同じ心で分かる。だん/\年限というは、皆心という理あろ。心思やんして、心の理取り替えにゃならん。よう思やんせにゃならんなれど、心理という、治まれば自由。第一の理に曇らしてはなろまい。曇りはどうもならん。そこでよう聞き分け。諭す。取次言い難くい事も言わにゃならん。諭し難くい事も諭さにゃならん。中に曇りあるから案じにゃならん/\。取次早く順序早く諭せにゃならん。十分出るもの出んという。理が無い。一時一服という、気が付けば一服、後治めという。皆三服一つ理で、時々という。これ聞き分け。その心日々用いって通るなら、案じる事無い。案じる事要らんで。遠く所、何でもない先々、先の先なら薄かろ。又元という、元々曇りありてはならん。めん/\明らかは実、明らか一つより頼り無き程に。これよう聞き分け。