明治三十一年三月二十五日
西松太郎次女あきの二才身上願
さあ/\尋ねる事情/\、どうも一時心得ん事情であろ。さあ/\内々に事情ある。どうも一時心に治まらん事情であろ/\。尋ねる事情には、余の儀外儀の諭しは無い/\。道は重々道尽し長らえて年限、この理は重々受け取る/\。なれど、一時の際、どういう事であろ。よう聞き分け。身上の処小人事情は、小人の事情の事情には、余程事情であるがこれよう聞き分け。尋ねばこういうさしづありたと、一つ心得のため諭そ。よう聞き分け。道の中に良い日ばかりなら楽しみばかり。又これではなあ/\という日ばかりでは、日々送る事出けん。日々には昇る日ばかりでは無い。事情は大変日々思う処、一時どういう事、急えてはならん/\。急えたてならん。よう聞き分けて、心という一つ始めた理、生涯末代と思い留まりてくれ。これより諭無い。道に通り難くい/\道は、遙かの楽しみ。楽しみ、これなあ思う日多い/\。心悠っくり。道は年限で立って来る。一時どういう日がありても、日柄時々ありて治まる。小人又候という理があろ。又候という理があろうが、よう聞き分けて、どういう事辺所へ出た心持って、先々計る心持って還ってはならん。又還やすような事あってはならん。よう聞き分けて、あちらの話こちらの話、どんな事聞いても、道は一つの道。この一つの理、よく聞き分けてくれ。心という、大きい持って、これからという。これまでもう危ない事ばかりの道でも、踏み被り無く連れて通りて来た。どうで一つ思案ある/\。なれど、手を一つに繋ぎて行くなら、何処までも連れて通る/\。道の事情と小人の事情と聞き分けて、我が事思い開く事出けん。なれど、成あって来る理を聞き分けて、取り直し、内々小人事情、これ一寸諭し置こう。