明治二十九年五月二十一日
永尾せつ身上三度目の願
さあ/\尋ねる処/\、一度二度三度まで尋ね返やす処、容易ならん処から尋ねるのやろう。よう聞き分け。小人という小人もだん/\、小人の中の小人。一時の処どうも堪えられん。見るも一つの理が無い、聞くも一つの理が無い。だん/\日々日を送る。どういうものいかなる事と皆思う。よう聞き分け。どうでもこうでも堅う思たなれど、一日延び/\余程日が延びたる/\。もうどうもなろうまいという処より、五日どころやない、一週間の日も送り、その中だん/\世界の道も運び、合点が行かん、どうも不思議や、という処まで集まりたる。そこで尋ねる。尋ねたらどういうさしづ下さるかと思うやろう。小人三人の中に一人どうも分かり難ないという。だん/\日を送る処、日の経つ処はどういうものという。なるものならば。ようならんものならば早く、と思う。それは一足凭れも同じ事、それではたんのう一つの理には添わん。たんのうという理は、よう聞き分け。なか/\の道やなけにゃたんのうとは言わん。何が違う彼が違うというは、めん/\にさしづあれば、めん/\に定める。定めたら戻らんが定め。未だ/\先は長い。風の便りに誘われんよう、聞かんよう、しっかり早く定めるなら、明い暗いの理は早く/\。又一つあちら兄弟、こちら兄弟、安心なる処の理、いつか安心の日は無い。安心どころやない。日々心を病むばかりや。どうも顔が出せんというようでは安心とは言わん。安心のかどと言う。変わりたら又変わりた理も定めにゃならん。何とも無くば放って置くようでは、互い/\扶け合いという理は、失うて了たも同じ事。人の事やない、皆めん/\の事やで。めん/\が痛み悩みと思えば、放って置く事は出来ようまい。よう聞き分けて、日限経って安心の日を見て、一月も早く、一日も早く、ほんにこれが安心の道であったかという日を早く/\。身の障り/\、身の障りから皆寄せ掛ける、拾い掛ける。跨がった道は踏み違い/\、山の中で夜を明かすも同じ事。尋ねという、さしづという、さしづの理を埋るようではどうもならん。さあ/\元より改めて掛かるが一つの理。小人の事情明らか分かりたら、早く掛かれ/\。小人の処は、たんのうより外に理は無いで。
押して、安心と仰せ下さるは飯降まさゑの事情でありますや
さあ/\皆んな掛かり掛けたら一つ、思い掛けたら一つ、いつまでも放って置いてはなろまい。何処へ放って了えという訳にも行こうまいし、内外隔ては無い。刻限は定められんなれど、皆引き寄せて了う。さあ/\皆んな掛かり掛けたら一つ、思い掛けたら一つ、いつまでも放って置いてはなろまい。何処へ放って了えという訳にも行こうまいし、内外隔ては無い。刻限は定められんなれど、皆引き寄せて了う。
押して、上田ナライトの事情でありますや
さあ/\何ぼ急げども急ぐ程いずむ。いずむ処はいずむ理、事情というものは、治まり掛けたら治まる。騒々しいから治まらん。怪しい処まで行かにゃ治まらん。又又追々に話を伝えば、自由という理治まるやらも分からん。さあ/\何ぼ急げども急ぐ程いずむ。いずむ処はいずむ理、事情というものは、治まり掛けたら治まる。騒々しいから治まらん。怪しい処まで行かにゃ治まらん。又又追々に話を伝えば、自由という理治まるやらも分からん。