明治二十六年二月三日
谷岡卯二郎身上願
さあ/\尋ねる処/\、身上に心得んと言う。世に変わりた事情もあろうまい。分からん/\の中から事情と言う。身の処心得んと言うであろ。よく聞き取れ。何度の事情もこれまで一寸には忘れられん。めん/\それ/\あちらこちら駈け廻り、身上不足あれば運ばれようまい。事情によって身上自由ならんと言えば、どうもなろまい。一寸戻した/\、理を思やん。これだけの運びも尽し、これから先という、楽しみも無くばなろまい。内々はそれ/\の事情に治め。これから十分美しい、綺麗、万事治め。外々の事は思わんよう。三日三夜の事情を運んでみるがよい。悪き諭やない。楽しみ一つの理という。