明治二十七年一月二十五日
江州水口に於ておふでさきを販売せんとする事情に付伺

さあ/\尋ねる処/\、まあ世界では色んな事を言う。又一つには難しいようにも思う。思うは一寸理。これまでどんな処でもふでに知らして出してある。見ても居るやろ。一時どう成るかと思う。よう聞き分け。世上には色んな事を言う。どちらやこちらやと言う。こうしたらと思て来た。艱難の道、世上現われてこうのうという一つの理。たゞ一時不思議やなあ、忌ま/\しいなあという事情、こりゃ大変違う。あちらからもなあ、こちらからもなあ、どうでもやってみよかと思うなれど出来やせんで。大道々々と言う。どういう怪我無いとは言えん。往還道は踏み被り無い筈なれど、心に油断があるから踏み被ぶる。何ぼ細い道でも、心一つの理さえ治まれば踏み被りは無い。これも話説いてある。一時尋ねる処、一時防ぎは出けんと思う。一つ大変と思う。まわし/\一つの事情、さあ/\多くの中どんな者も居るやろう。まあ一つ事情話付けて、運んでみるがよかろう。

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