明治二十五年十月十五日夜
本席住宅普請の願
さあ/\よく/\事情々々、事情始めて話し掛ける。話し掛ける理が分かれば、重重の理に諭し置こう。追々話、刻限の話。これまで中にあったであろう。一つはどうであった、こうであったと難しい。成らん道一つ踏み込めば、後へ寄るに寄られん。思やんあったであろう。一つ精神おこるともありて人々の事情何も彼も話し、話はどうであろと分からん事は答え、事情は答えて答えるは神のさしづである。さしづは一時も捨て置く事出来難ない。よく聞き取ってくれ。一寸刻限聞き取りて旬を改めば理である。事情一つ話し掛ける、又話し掛けるで。長く理である。さあさあ元を聞かねば分からん。一時道では無い。皆そうやって結構見れば当り前。結構分からん。これまで古き道分からん。尽す余儀無い事情取りてそこで理が合わんと思えば答え、刻限間違わんなれど、答える理が無い。勝手良い理に寄って勝手の悪き理は寄り難くい理であろう。勝手の良き理は置かん。この道では選り喰い同様、親という理分からねば何も分からん。寄り来れば尋ねる。尋ね掛けたら普請一条尋ねるであろう。さしづには幾重どうしてくれとは言わん。重々運んでくれ。これから話変わるで。席という席一条頼んだ事は無い。日々働き同様、今日の道はどういう処から出たか、考え。理が寄りて互い/\尽しての理である。神の道でこそ尽すだけのあたゑという。これ一つ聞き取ってくれ。それから又変わる。放って置く、放って置かんは言うまい。日々あちらこちら用が立て合うから届かんのやろう。そこえ/\届かなんだなれど、たった/\一つの理同じ理、これ分からん/\。どういう理なら、憲法発布許した限りの理、よく聞き分け。分かる分からんか答をせよ。一つは答えてくれ。答無くばだん/\話に掛かる。寄り合うて遠く道もあれば近くもある。聞くもある。遠く話聞き取りて、一時に聞いて、寄るは神やしき元一つありて世界、世界からという。