明治三十三年一月十九日(陰暦十二月十九日)
中台勘蔵より申し込みに対する、日本橋分教会の地所建物に対する運び方事情に付申し上げ願
さあ/\尋ねる事情/\、事情の点というは、一つ理というは恐ろしいもの。どうなろうという考えも一つ心にある。どうでも成り立ちという理から治めにゃならん。そんならどうなろうと言う。どうなろという日という事からは、善は急げと言うたる。善は急がにゃならん。何事も運ばにゃならん。それ遅れる日あれば、日々遅れば世上の道理ある。あちらからちょいこちらからちょい、道理二つのもの三つ、三つのもの五つにもなる。それに治まりという、治まり難くい、よう聞き分け。何でも無くば何でも無い。一つ治まりどうもならん。なれど、行く/\元々だん/\の事情心の理という、話す理という、一寸に行かん。前一つの事情こういう道理であると、さしづ一寸に行かんと諭したる。長い間こうしたけどなあ思い思やん。長い間心にほっと思た日がある/\。心に運び合い遅れ/\、はっという、思た理から心に冴え返いり日遅れるから、あちらから一寸こちらから一寸、世界移り込んだら思い遂げられん。一寸行こうまい。なれど、どうでも治めて了わにゃならん。所々あちら水害こちら病難。この道理以て治め。
押して、元の事情から先方へ行き然るべく運び方致す願
さあ/\起りた事治まらにゃならん。面よう治まるか、見難くう治まるか。成るように治めにゃ、通らゝせん。十分何日掛かりても、掛かり掛けたらどうでもこうでもいう心持って掛からにゃならん。そのうち道理一つ無けにゃ分からん。さあ/\起りた事治まらにゃならん。面よう治まるか、見難くう治まるか。成るように治めにゃ、通らゝせん。十分何日掛かりても、掛かり掛けたらどうでもこうでもいう心持って掛からにゃならん。そのうち道理一つ無けにゃ分からん。
本日直ちに松村吉太郎、増野正兵衞の両名行く事願
さあ/\尋ねる事情/\、事情からそら行かにゃならん。行かにゃならんから、許そ/\。さあ/\尋ねる事情/\、事情からそら行かにゃならん。行かにゃならんから、許そ/\。