明治二十五年十月十四日
寺田半兵衞娘コウ二十才孫真之助七才両人身上障りに付願
さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\身上どうでも鮮やかならんと思う処尋ねる。あちらがどうであろう、こちらがどうであろう、一時分かろうまい。一時聞き分けにゃ分かり難ない。一つ所いつ/\までと思う処、一つあちらへ分かれ、皆思う。よう聞き分け。所を変わりて身に障るとはさら/\ないで。これだけ発散諭し、理を見て心に掛かる処さらに無い。さしづ悟り間違いと思う処、理であろなれど、世上一つ理見にゃなろまい。一時大変と思う。暫く道であろ。いんねん理であろ。めんめん一時世上理に持たず、先々理が栄えば理である。道案じ理は要らん。一時の処たんのうは出け難くい。先々案じ無きと聞けば、楽しみ定めにゃならん。これだけ諭して置こう。(右のおさしづは、コウ大熱となりうつゝにてたわ言ばかり言い、夜分はなほ大き声にてうめくに付伺)