明治二十年十一月二十九日(陰暦十月十五日)
御諭
さあ/\どういう事の話、よう聞き分け。この中だん/\の話、半分善き事、半分不思議、二つなれば、理が理で分からん。いかなる順序一つの道、順序幾重どういう事情も分かり難ない。なれど、こうも成る、成らん、一寸初め分かり難ない。一つ実を知らす。あちらにもある、この根から始める。古き新しすうきり言わん。一人一人の心を先分け渡してある。西も分からん、南北も分からん、すうきり分からん。生え揃うたらあちらも抜く、こちらも抜く。辺の所にある。まあ放って置け。これが大木やな。大木と成る。だん/\蒔いた種一度は皆生えるで。大雨大風方角分からん。一つ理残る。