第四号一二二
このよふのはぢまりだしハとろのうみ
そのなかよりもどちよばかりや(4-122)
- ・読み方(ひらがな)
- このようのはじまりだしはどろのうみ
そのなかよりもどじょうばかりや
- ・読み方(ローマ字)
- Kono yo no hajimari dashi wa doro no umi
Sono naka yori mo dojo bakari ya
- ・注釈
- ~一二五この世の初まりは泥の海にも喩うべき混とんたる状態であって、その中にどじょうのようなものばかりが沢山いた。このどじょうのようなものを親神が泥海の中から引き上げて、食べてしもうてこれを人間の子種として、だんだん守護して人間を創めたのであるが、こうして、今日の人間と育て上げるまでの親神の苦心というものは、なかなか容易なものではなかった。
(註)この一れんのお歌の主旨は、神恩の偉大さと、一列兄弟の真実をお教え下されている。第六号二九から五一参照。「元初まりの話」から人間創造の部分をお話になったもの。詳しくは明治八年に書かれた第六号に述べられる。(六号二九以降)。さらにのち明治十三・四年頃「こふき話」として「取次」(当時教祖のおそばにいた高弟)に仕込まれた。
- ・英語訳
- The beginning of this world was a muddy ocean.Therein were only loaches.
- ・中国語訳
- 此世元始乃泥海海中唯有泥鰍在