明治二十二年十一月七日
梅谷四郎兵衞長女たか十才、左の目の上に一つの出来もの、とみゑ三才、右の耳及おとがいに、くさ出来しに付願
さあ/\何かの事情、事情無くては尋ねようまい。小人事情、どういう事であろう。よく聞き分け。小人の処、日々の事情、小人一つのあたゑ、何かの事情も思案々々、日々に思て暮らす処分かり難ない。日々事情という/\/\、小人幾何人の理を与え、何かの事も心に掛からんよう。長らえての事情、長らえての処、どんな日も通り、どうであろう、どういう事であろうという道も通り、今の処通る処と思案せ。小人の処、心治まらんと忙しい/\という。さあよく聞き分け。今の一時小人の事情という、日々の処という。急がしいと言えば急がしいやろう。小人事情から思えば治まらん。何にも心掛かり無いよう。小人という、小人一つの心なれば、小人三才の心というものは、何にも心に掛けんものや。三才までは何にも分かり難ない。小人一つの心に思うて、すうきり心に思わんよう。さあ/\暫くの処、何にも心に掛けぬようにして、日々の処暮らすよう。日々の処、小人の心治まらん処思案すれば、何かの事も治まる。