明治二十二年九月十日(陰暦八月十六日)
増野正兵衞咳の障り伺
さあ/\身上心得ん尋ねる、いつ/\尋ねる。同じ事情身上という、めん/\心得ん、幾重思やん。余の儀外の儀思やんでない。一日の日、生涯やれ/\。いつも同じ事、一寸の心皆案じる事は要らん。これまでの事案じる。思やんもこれまでの事情、世界何かの処案じる。心をどんと据えてくれ。一日やれ/\、心に治まるなら、やれ/\治め成るよう。一つの道、どうでもこうでも成るよう通る。一日の日生涯という。一つ/\治めくれるよう。何かの処、心に掛けんよう。一寸の処、あちら真実理は定め居る。思わず/\何にも事情思わんよう。一日の日生涯という心を持ってくれ。