明治二十二年八月十二日(陰暦七月十六日)
松村栄治郎身上障り願

さあ/\身の障り/\と、一つ事情を尋ねる。どういう事である。心思案どういう事、十分の処身上不足なる、いかなる思案も分かろまい。身上不足なる事情、一つ道という、長らえて一つの道という。日々十分の理を治め居る処、身上不足どれだけ思やん、今以て速やかと、前事情聞かそう。身上不足なるは、心の不足を以て、金銭一つの道じゃない。神一条は金銭ではいかん。真実世界の理を、治まり/\の理と、世界の理によって治まる。銘々長らえて一つ順々の道は、通り尽す中、身上不足なる、思う一つの理であろう。一時どうとはこれ無きものなるも、一つの理が成らん。金銭で出来る理であろうまい。神一条は金銭で出来まい。所々一つ治まる理を見る。治まろう。一名一人治まる。そのまゝ心あちらこちら、暇が要ってならん。銘々の身上一つの理、身上長らえて、急いて一つ治まりの事情暇が要る。何処で運んでも直ぐ分かる。又第一未だ/\の理である。内々の理が運ばん理である。よう聞き分けて置け。一名一人世界という、神の道という。道の理なら付けんにゃなろまい、付けさゝにゃなろうまい。世上の理、道無き処に道は有ろうまい。一度二度長らえて/\の事情聞き分け。世界何たるの事情聞き分け。ほんに有った、実実の道、治まらにゃなろまい。どうでも一つの事情、少しの事情を見て、不自由の道、世界の事情どうであろうと思わんよう。前々の道を見れば、一つの掛かりという。心治まれば直ぐと治まる。理を理と世界はどうであろう、すっきり思わんよう。をや一つの道、どういう道を通りたなあ。古きの道の重なり、この理を思やんすれば、身は直ぐと治まる。

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