明治二十二年七月二十四日(陰暦六月二十七日)
高安分教会設置再願の時機に相成り居るや、又は未だ来らざるや、若し未だ来らずば、既に材木伐採これある故、普請の儀御許可相成度伺
さあ/\尋ねる処、さあ/\前々以て一つの事情を運びたる処、前々の事情はどうであったかと思うやろう。同んなじ種を蒔いても早いのも遅いのもある。所々によって遅れるのもある。遅れたぶには構ませんで/\。改めて一つの理を諭そう。一つの種を蒔く。旬が来たなら生える。急いてはいかんで。こうして置いては理が運ばれん、済まんという。こりゃ急いてはいかん。一日も早くと思うやろう。なれども一つの事情がある。
押して、然らば何卒材木伐採これある故、普請だけ御許可下さるよう願
さあ/\尋ね返やす処の理を聞かそう。前々の事情ならば、そのまゝ順々を運ばずしては、暇の要る上尚暇が要るで/\。急くが遅くなる。遅くが早い理である。さあ/\尋ね返やす処の理を聞かそう。前々の事情ならば、そのまゝ順々を運ばずしては、暇の要る上尚暇が要るで/\。急くが遅くなる。遅くが早い理である。