明治二十年五月十六日(陰暦四月二十四日)
梅谷四郎兵衞おさづけ頂く

天の月日様より、長々の間、ようこそ勤めて、このやしきへ来た。あちらへも一寸、こちらへもと、心を尽し、又は大層々々な処を凌ぎて来た。まこと難しい処もあり、越し難くい処も、ようこそ随いて来た。さあ/\小人の処、身の内障りは、長い処を、このぢばへ来た。なれども神が四五日と言うて、足止めたのは、今が初めやろうがな/\。さあ/\楽しみを渡す。
さあしいかりと呑み込めと。
又次に、檪本の梶本父上は、この度はなか/\の難しき障りにて、又松治郎小人二才の方も、なか/\の難しき障りにて、又松治郎御家内の父五十二才の御方も、昨日真性コレラにて、十五日夜の十二時に伺いに参りし処、又その帰りにて梶本松治郎は、大の腹痛なり。〆四人の御方の御障りにて四郎兵衞も俄にそれを見て、腹が少しく痛むに付願
神が足を止めたのは、これを見ようとて、足を止めたのである。神というものは、この事が見えてある。これを見せて置いた。置いたなら、忘れようと思うても、忘れる事が出けまいがな。さあ/\しいかりとお受けをせよと。
(有難くも/\、口で申すような、結構な事ではない/\/\、まことに/\有難き事なり。)(有難くも/\、口で申すような、結構な事ではない/\/\、まことに/\有難き事なり。)

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