明治二十一年十一月一日
麻植房次郎三十六才(阿波国板野郡榎瀬村真心組講元)
さあ/\/\だん/\席又替わり/\の席、一日の日を改めて一つの席をする/\。さあ/\改めてよう聞き分け/\。人間というものは、神のかしもの。どんな事も受け取る、どんな事も返やす。さあ/\この理を聞き分け/\。常々にめん/\の真の誠という心あれば、それ天然自然という理。さあ/\この理が分かれば、さあさあ誠という心、それ常々に誠無けねば、何ぼ大きなる道を歩けども、道が狭ばい狭ばい。危うき事。さあ/\この理をよう聞き分けて、又これより所々には、たすけ一条には一つ理が無けねばならん。さづけ/\一つの理を渡そ。一日定めた心生涯忘れぬようと、こうのうの理を渡し置こ。あしきはらいたすけたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍々々々三々々の理授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。