明治四十年五月二十日(陰暦四月九日)
午前一時より本席身上御障りに付、教長初め一同出席午前三時二十分刻限の御話
ハアヽヽヽヽ、
さあ/\今晩々々、さあ/\今晩の話、中に無い。身の切なみから、だん/\話し掛ける/\。
さあ/\なあ、よう/\、さあ/\よう/\、さあ/\長らえて/\の道すがら道すがら、さあ/\道すがら/\どういう事も皆道すがらで通り来たるばかりや。昔の話やあろうまい。遠くの話やあろうまい。皆心の治めて通って来たる。長い年限年限、さあ/\所々へ皆印を打ったる。印出来たる。さあ/\印からだん/\日々にこれ一枚々々の本を繰るように成ったる。これどういう事と思う。二十五六年以前あとの年限、思やんをしてみよ。どちらにもこちらにも何も無かったであろう。さあ/\ほっと心に思い/\知り、これから心に始め、これ長い年限の中である。遠き所にも印あろう。さあ/\まあ思やん半ば/\/\である。未だ/\思やん半ばである。一つ事を見分けてくれにゃならん。見分け聞き分けする中に、又一つには台ともならにゃならん。さあ/\今晩々々という、今晩実を定めてくれ。実を定めて心を治め。ウヽヽヽ。
もうこれ前々より仕掛けた話、どうでも仕遂げにゃならん。さあ/\三年々々と言い掛けたる理、どうでもこうでもやってくれ/\。何でもやってくれにゃならん。さあ/\あら/\の取り決まり、あら/\の場所差し渡しの処、何ぼう/\どれだけ/\分かってある。よう/\会議一遍の会議設けた処掴まえ処無い、捉まえ処無い。会議一回二回三回の会議ではどうもならん。元より理諭したる。さあ三年と言うたる。三年の間に思やんも付かにゃならん。又付くであろう。こうして付け掛けた道の事や。細い道にした処が付けてある。そこで一つ仮家建ち、年限難しいと思うやない。会議も引き続き三回四回五回六回の会議も設けてみよ。どのくらいのもの持って行たらうつるか、このくらいのもの持って行たら似合うや。これ分かるやろう。そこで道の理という処の会議遂げにゃならん。これ台として建家一条計り出す。どのくらいのものどう、何処から何処まで何間はっちゃ無い。何処から何処まで取ったら何間はっちゃ無い、という処を計りみよ。邪魔になるものは取って了え。置いてよいものはそのまゝ。どうでやり掛けたら、一度や二度や三度で治まる事出けやせん。
さあ/\これ芯とする。芯が知らしたる。芯の台動かすにも動かさりゃせん。どっちからでも踏ん張ったる。これは何間何尺ある。これだけ除けたら何ぼうしか無い。これから地取して行けば、どれからどうなる。この宅一つこう直す。この建物は一つこうやる。一つ/\言うて貰うて出ける事では詰まらん。どんと心を治めんから、何処へどうしてよいやら方角も分からせん。邪魔になる建家取り除け。それから心を定め。建家だけは十分地所ある。これから地取りすれば出けるやろう。
さあ/\皆々よう聞き分けにゃならん。最初の掛かりも同じ事や。紋型無い処から出来て来たる。又一つ/\心で通りて来たる。皆これよう思やんしてみよ。ようよう近付いたる。だん/\の諭し掛けたる一条、難しいと思うやない。何も案じる事要らん。成るものと出来るものと、思やん定めてみよ。もう十分、十分々々の理に諭してあるで。仮名な事や。
平野楢蔵が、恐れ入りますが御願い申し上げます、と言うや否や
もうえゝ/\、分かってある/\。身も苦しかろう/\。身を救ける心に成れ。どうでもこうでももう適わん/\という処、二度三度通したる。何でも彼でもこの度は台に成ってくれ。身の処案じる事要らん。身上の切なみもう二三日である。なれど、めん/\から出りゃ仕様が無い。出たらどうなるとも分からん。必ず出るのやない/\。そこで居坐れ/\。いつまでも居坐らにゃならん。これより楽しみはありゃしょうまい。もうえゝ/\、分かってある/\。身も苦しかろう/\。身を救ける心に成れ。どうでもこうでももう適わん/\という処、二度三度通したる。何でも彼でもこの度は台に成ってくれ。身の処案じる事要らん。身上の切なみもう二三日である。なれど、めん/\から出りゃ仕様が無い。出たらどうなるとも分からん。必ず出るのやない/\。そこで居坐れ/\。いつまでも居坐らにゃならん。これより楽しみはありゃしょうまい。