明治四十年四月九日(陰暦二月二十七日)午前一時
刻限

さあ/\/\毎晩々々の事にどうもならん。今日の日大抵の事知らしたで。どうも半端、心にたんのう出来ん。どういう事いかん。今日まで何にも言わずして越して来た。どう語るも言葉、同じ言葉やで。さあ/\もう道はどうなりこうなり治まる/\。一つ/\/\これ一つもう一段の処、これ一つ一寸又事情、今日までは、これさえ了うたらなあ、待って居る待って居る。今日の祭了うてもなあ、祭了うても、又かいな。早く踏み留めてくれ/\。もう一日二日、余程大事な処である程に/\。どちらからでも大事やで。
内々の処でありますか、と申し上げ
さあ/\内々の処判然と言えば判然、不足と言えば不足。どうもならん。ウヽヽヽ。さあ/\内々の処判然と言えば判然、不足と言えば不足。どうもならん。ウヽヽヽ。
明日は運び方きっと付けますから御許し下され度し、と申し上げ
さあ/\内々の事情という、もう内々の事情何も難し事無いで。どうもならん/\どうもならん。難しい事無理にどうせいと言うたて成ろうまい。成らん事無理に言うたとて成ろうまい。
さあ/\まあそれはじっとして、第一待って/\待ち焦がれて居る。一日の日どうでも元一つ第一待つ。遁るに遁れられん。遁れられんというは、これどうもならん。

古き縁談の事情おさしづ(まさゑの古き縁談の事)
幾度の間/\事情と言う。そりゃ一人の事情である/\。一人の事情は成ってもその向き、成らいでもその向き。十分得心して十分満足さして通れば、いつ/\までめん/\の事になる。それ/\の事なれども、これどうもならん。可哀相なものや、暗がりの道/\何度も通らにゃならん。これが可哀わい/\。親と成り子と成るは、いんねん事情から成りたもの。親を孝行せず、親という理忘れ、親に不孝すれば、今度の世は何になるとも分かり難ない/\。この話理伝えて置こう。
よう/\一時の処、もう遠き所ならばどうなりとして一言なりというは、真の心である。内々の処十分言葉を聞き、順序なか/\の中に一つこの心と言う。よう皆々察してみてやってくれ。親が満足出来るか出来んか、これよう一つ聞き分けてやってくれ。もうこれ十日以上身の障り、どうでもならん。もう明日よいか/\、もうなあ皆々待って居る。一つ/\洗うて来てある。これからその心でさえ居たら、この道は十分である。今一時困る処待つ。子供という、遠く理楽しんで来たる。今一時の処通る事出来ん。どうも一時が難しいてならん。
さあ/\内々事情、これはもう小さいもの/\。そういう事難しい言うは勝手や。これ何でもない、成程と、一時の処十分の理諭してある処、結構と思えば何ぼうでも結構。この一つ理、古い事は何も言うまでや。
この一つ事思うてみよ。そんな事尽すなら、道を一分なりと尽してみよ。自分の徳はどのくらいか。

明日は飯降の姉弟皆々理を治め、尚本人連れて御詫びに出ます、と申し上げ
要らんと言うなら、要らんにして置け。十分のもの与えてやるのに、要らんと言えば、これから先どうする。これから一つ話してくれ。分かったやろう。
子の処も半端であります、修行のためにまさゑ三箇年御暇を貰うてくれと申し居りますが、如何の事で
あんな者出してどうなるぞ/\。
そういう根性提げて居るによって、どうもならん/\。
出るのならすっきり出て了え。心残り無いようにして出てくれ。これだけ言うて置く。
何と心も、腐るからきついものや。可哀相な者、そんな不孝の者程可愛わいゝ。何と腐ったもの。どうせいでも結構暮らさしたる。これを知りつゝする事なら、是非あろうまい。さあ出るなら出てくれ。心から留まるなら、どうなりと。
これ一つ、言葉の括りの仕舞であるで。これ一つ、言葉の括りの仕舞であるで。

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