明治三十九年六月一日
平野楢蔵昨夜三時より俄かに腹痛に付願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ身上に堪えられん。一つ事情いかな事情も思う処尋ねる。尋ねば一つ諭し置く。いかな事情も諭し置くが、身上堪えられんからさしづ願うた。願うさしづ、こういうさしづあった。このさしづというは、容易ならんさしづである。よく聞き分け。それ/\の心から順序諭し置くから、聞き分けにゃ分かり難ない。身上に掛かりてどういう事、これまで/\なか/\の道であったやろ。どうも通り難くい道であったやろ。どう成ろういう道もあったやろう。どうぞこうぞ一つの心の働き。心の働きによって、思い通りの日を十分来たのや。思い通りに成ったから、容易では成らん。これを諭の台。これから一つ真を、ほんに成程と定まるなら、成らん処から成り立った働きの理。危ないなあという日、二度三度であろまい。どうなりこうなり思わくの道だけ、十分立ってある。そこで思うだけ出来ん。前々事情、後先事情、暮れて了うた者聞き分けてみよ。後先に成ったならなあ、折角の道思いの心、捨てゝ了わにゃならん。これ楽しんで、これから未だどういう事もどんな事も引き受けて、働かにゃならん。行かにゃならん。身上堪えられんとすれば、引き受け出けん。そこで一つの話、立て替え事情諭そう。思わく立て替えにゃいかん。これだけ聞き分け。未だ/\使わにゃならん/\。これだけにして応法成程々々心に一つ持って細々順序定めて、心立て替えてと言う。身上堪えられん。未だ/\道具に使わにゃならん事ある。これだけ楽しまして、後先満足して行かにゃ。思う事真を定め。治まったら、身上一時に治まる。

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