明治三十八年五月十一日
本席身上御障りにて声出ずに付願

さあ/\なあ、尋ねる/\。何から尋ねる。どういう処から尋ねる。さあ身上いかな事情と言う。どうも一日の日も勤まらんという道理になる。いかな事であろう、一つ尋ねる。皆々出てる者ある。又帰る者もある。なれど、一日の日そこえ/\に人が揃うたら、話せにゃならん事つかえてある。どういう事諭すなら、よう聞き分け。年来に聞きたる事も、一時の処になったる。又筆に取ったる処にも、知らし置いたる事もある。又、時々順序にも理を諭したる。よう聞き分け。さあ/\これ皆席の声が止まる。声が出ん。話そうにも話せん。なれど、こうと言えば自由自在見せてある。何かの事も、皆々心に思案あっても、纏まる事無いからどうもならん。その日になってから、取り返やしが出来ん。一日の日に順席の理取り返やし出来ん。そういう事ありてはなろうまい。こういう事しょうと言うて、成るものやない。又、しょうまいと言うても、成って来ればどうもならん。国の一つ事情も、道の事情も同じ理。一日の日を以て尋ねた順序の理のさしづ、こういう事あったと、皆々心に十分含んでくれ。皆何でも彼でもという心あっても、どれだけしても、理が無くばどうもならん。一日の日がある。越し難くい。飲むに飲まれん。行き付かにゃならんで。これよう思やん定めて、一つの心に治めてくれ。聞いて心に治まってなくば、一日の日が通り難くい。又一つ、何から何まで皆々談じ、皆々心に、どれがよかろう、これがよかろうと、一つ理を治めば、何も言う事無い。神の道望み、神直ぐ一つの道に、横道通るからどうもならん。さあ身に障りあろうが、一日の日も厭わず、席勤めさすが道の理。言葉下だすは容易やない。年を繰って一つ理を改めてみよ。七十余の者、思うよう出来るか出来んか。この理聞き分けにゃならん。さあ一日の日も無駄な話聞かさんよう。たゞ楽しみ一つ理を聞かさにゃならんが、一つの理であろう。
しばらくして
さあ/\もう一声々々、さあ/\まあこれ皆々、何人あれども、あちらこちら、今日の日揃うまい/\。しんばしらが聞きて、一つ理こうと言うはこう。帰らん者あれど、決まってこうと言えば、何人寄るも同じ事、事情時々追々諭すから、よう聞き分けて、こうしたと決まったら、横へ寄ろにも寄られん。横へ歪んだ事、一つも出来ん。歪めば、歪んで了うで。これだけ諭し置こう。さあ/\もう一声々々、さあ/\まあこれ皆々、何人あれども、あちらこちら、今日の日揃うまい/\。しんばしらが聞きて、一つ理こうと言うはこう。帰らん者あれど、決まってこうと言えば、何人寄るも同じ事、事情時々追々諭すから、よう聞き分けて、こうしたと決まったら、横へ寄ろにも寄られん。横へ歪んだ事、一つも出来ん。歪めば、歪んで了うで。これだけ諭し置こう。

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