明治三十八年四月二十五日
山田作治郎妻とめ三十八才身上願

さあ/\尋ねる事情/\、尋ねる事情は、余儀無く事情であろ。さあ/\一人の者は、どうも一つ分からんように成ったる。これはどういう事であろうと思う、そら思うやない。この一つ間違いというものは、成ろと言うて成らるものやない。成ろまいと言うて成る。これよう聞き分けにゃならん。さあ、前々よりも長らくでありて、もう道というは、長らえてもう十分と思う処より通りたるもの。これどうしてこうしてと思うて、これまで道通り来たる中、一時半端で、一つ失うたであろ。後一つであろ。もう十分なら、何も思う事あろうまい。なれど、身上に分からんようになるは、よう聞き分けにゃならん。心の理が煩うて居るから煩う。どうしょうこうしょう、とは行こまい。皆んな聞き分けて、心の大切々々分かり難ない。身上案じる事あろ。身上案じるばかりやない。気が案じる。それではならん。あらこう、あらどう、逆らわずして居れば、遂に治まる程に。案じる事要らん。

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